SNCFストライキで電車が動かない時の対応・払い戻し方法

当ページのリンクには広告が含まれています。

フランスで旅行や出張の予定を立てていたのに、SNCF(フランス国鉄)のストライキや運休に巻き込まれてしまったーーそんな時、まず何を確認し、どのように払い戻しや変更の手続きすればよいのでしょうか。

通常時のキャンセル・変更とは違い、ストライキや交通の混乱時には、SNCFは特別なルール(全額返金や無料変更) を設けています。

出発前に確認すべき運行情報をチエックする方法、列車が運休になった場合の払戻・変更の流れ、列車のタイプ別の当別対応の違いなどを解説します。

「電車が動かない!どうしたらいいの?」という緊急時に役立つ内容をまとめたので、ぜひ参考にしてください。

本記事の内容は、SNCF公式ヘルプページを参考にまとめています。正確な情報発信を心がけておりますが、万一誤りがあった場合に生じた損害については責任を負いかねます。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。

目次

まず「運行状況」を確認

ストライキや大規模な運休が起きたときは、まず自分の列車が動くかどうかを確かめましょう。

確認できる方法はいくつかあります。

ストライキや運休を確認する方法
  • SNCF Connect(SNCF公式アプリorサイト)
    • アプリ:トップ>Traffic Info and Networks>Iles-de-France /By region /National 別に確認可能。
    • サイト:Traffic Info and Networks でIles-de-France /By region /National 別に確認可能。
  • 駅の発着掲示板
  • メールやSMSでの通知

SNCFでは、出発前日の17時に翌日の運行計画が確定するので、そのタイミングでチェックすると安心です。

筆者

SNCF Connect で乗車券を予約購入した場合、状況次第ではSNCFから直接メールやSMSが届くこともあります。

列車が運休になった場合の基本ルール

予定していた電車がキャンセルされると焦ってしまいますが、SNCFのストライキなどの場合「特別措置」があるので慌てる必要はありません。

SNCFのストライキなどの場合の「特別措置」
  • どのチケットでも、手数料なしで全額払い戻しが可能
  • 追加料金なしで別の電車に変更できる場合あり
  • 自動的にキャンセルされるわけではないので、自分で払戻手続きを行う必要あり

払戻手続きは、予約購入時の販売チャネルと同じ場所でする必要があります。

SNCF Connect で予約購入した場合は、SNCF Connect(アプリまたはウェブ)で払い戻し手続きを行ってください。

払戻しかかる所要日数は、通常は3〜5日ほどで、国際列車の場合は最大1週間かかることもあります。

筆者

通常時の「変更・キャンセル不可or手数料がかかるタイプの乗車券」だとしても、SNCFストライキなどの場合は特別措置として全額払戻しが可能です。ただし自分で払戻し手続きをする必要がありますから、忘れずに行ってください。

列車のタイプで対応は違う

TGV INOUI・INTERCITÉS・TGV Europe

  • 同じ区間・同じ駅であれば、無料で日程変更が可能です。
  • 全額払い戻しも選べます。
  • 往復チケットの片道が運休になった場合、全行程に特別措置が適用されます。
  • 乗継ぎがある場合:TER区間の運休がある場合、TERチケットは出発前日まで無料でキャンセル可能。
  • TGV Europe(DB-SNCF共同運行便、TGV Lyria、イタリアまたはスペイン、ブリュッセル、ルクセンブルク、フリブール発着)は必ず出発前にキャンセル・交換手続きをしてください。

OUIGO

OUIGOが運休となった場合、次の2つの選択肢があります。

OUIGOが運休になった場合
  1. 無料交換:出発予定日の前後7日以内で、別のOUIGO列車に変更可能(空席がある場合に限る)
  2. 全額返金:3日以内にEメールでバウチャー送付(口座への再入金も可能)

手続き方法

OUIGOアプリMy Trips>メールアドレス・予約番号を入力>交換または返金を選択
OUIGO公式サイトMy trips>メールアドレス・予約番号を入力>交換または返金を選択

注意点

  • 往復予約の場合、同じ条件が復路にも適用される。
  • 出発前日23:30までに選択しない場合、自動的にキャンセル扱いとなり、全額バウチャー返金。
  • 運行情報は前日17時以降にメールで通知。
筆者

OUIGOは他の列車とは少し手続きが違うので気を付けてください。

TER(在来線)

  • TERの切符は1日有効。同じ日の同区間なら別の列車に乗車可能。
  • 運休の場合、購入した方法を通じて前日24時まで払い戻し可能。
  • TGVやOUIGOとの乗り継ぎ便が影響を受けた場合、TER区間も無料キャンセルできます。

Eurostar

  • 運休が決まった場合は事前に通知あります。
  • SNCF Connectのアプリ・サイトから手続き可能。
    • 別日程への無料交換(Eurostarが指定する日程内)
    • 全額払い戻し

ケース別対応フロー

ケース別の対応フローを下表にまとめました。

出発前に運休が確定した場合アプリやウェブで手続きを済ませ、払戻しか変更を選ぶ。
当日、駅に着いたら列車が動かない場合まずアプリで公式アナウンスを確認し、払戻しか変更を選ぶ。窓口での手続きも可能。
一部の乗継ぎ(TERなど)が運休した場合影響を受けた区間の切符を無料で払い戻しできる。同じ日であれば別のTERに乗ることも可能。
連絡が届かなかった場合メールやSMSがなくても、必ずSNCF Connectや駅で運行状況を確認する。
筆者

SNCF公式情報で電車の運行をまず確認してから、電車がない場合は払戻しか変更の手続きを行ってください。

注意点とコツ

キャンセル手続きが必要

列車が運休になっても、自動で返金されません。

自分でキャンセル手続きをする必要があります。

筆者

ストライキや運休に巻き込まれた上に、利用客がキャンセル手続きをしないと返金されないのは何だか腑に落ちない気もしますが、キャンセル手続きを忘れずにしてください。

支払手段に返金される

キャンセル手続きをすると、支払に使ったカード(クレジット・デビット)に返金されます。

Apple Payで支払った場合も、支払いに使用した元のカードに返金されるので安心してください。

別の電車予約はなるべく早めに

ストライキ時は列車の変更が増えるので、別の電車のへ変更手続きは早めにしましょう。

キャンセル・変更手続き

SNCF ConnectのアプリまたはWEBサイトからのキャンセル・変更手続きの流れを紹介します。

画像引用:SNCF Connect
SNCF Connect アプリ
Tickets(画面下部)>Import
Rreference number(注文番号)、Last name(注文者の姓)を入力後、Validate(有効にする)をクリック
“exchange(変更)”または”cancellation(キャンセル)”を選ぶ
③での選択に応じて、変更する電車を選ぶorキャンセルを確約する
SNCF Connect サイト
TOPページ”Tickets”(パソコンは画面上部、携帯は画面下部)>Find a ticket, card or option
Rreference number(注文番号)、Last name(注文者の姓)を入力後、Validate(有効にする)をクリック
“exchange(変更)”または”cancellation(キャンセル)”を選ぶ
③での選択に応じて、変更する電車を選ぶorキャンセルを確約する
筆者

SNCF Connect にログインした状態で予約購入していれば、購入した乗車券は「Tickets」の中に自動的に表示されるはずなので、②の作業は不要だと思います(※現時点で購入済みチケットがないため確認できず、あいまいな情報ですみません)。

まとめ|SNCFストライキ時はあわてず払戻しor変更手続を忘れずに

  • まずはSNCF公式情報で運行状況を確認
  • 列車が運休なら無料で払い戻し、または別の日程に変更可能
  • 各列車タイプごとのルールを知っておくと、いざというときに安心
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする


reCaptcha の認証期間が終了しました。ページを再読み込みしてください。

目次