世界遺産とシャンパンの街、ランス観光のポイント【2023年版】

ランス観光のポイント
  • ワイン好きなのでシャンパーニュ地方でシャンパンを飲んでみたい
  • 世界遺産を巡る旅が好き
  • パリから日帰りで行ける旅先を知りたい
  • ドイツ、ベルギー、ルクセンブルグなど欧州在住で、休日のドライブ先を探している

そんな方に、フランス北部の街、ランス(Reims)の旅はとてもおすすめです。

ランスは「世界遺産」の街です。2つの世界遺産登録があります。

ランスが関わる2つのユネスコ世界文化遺産登録

  • ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿(1991年登録)
  • シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ(2015年登録)

街のシンボルであり、フランスの歴代国王が戴冠式を行ったことで知られる「ノートルダム大聖堂」は見逃せません。祭壇奥のシャガール作ステンドグラスは必見です。

また、ランスは「シャンパン」の街です。ランスは、フランスワインの主要産地のひとつ、シャンパーニュ地方で最大の都市。ヴーヴ・クリコ、クリュッグなど、有名銘柄の多くが本社を構えています。シャンパーニュ生産者のカーヴ見学もぜひ訪れたい観光スポットです。

さらに、伊東純也・中村敬斗の両日本人選手が所属する(2023年11月現在)チーム「スタッド・ランス」の本拠地の街としても知名度が伸びつつあります。

シャンパーニュ地方在住10年目(うち約2年はランス在住)の筆者が、現地情報や筆者の経験を交えながら、ランス観光のポイントを詳しく説明します。

目次

ランスはどこにある?

ランス(Reims)は、パリの東北東142kmに位置する街です。

ランスの緯度は北緯49度。札幌(北緯43度)よりも、さらに北にあります。

ワイン産地としてのシャンパーニュ地方の主産地である、マルヌ県で最大の経済規模を誇る街です。人口は約18万人。フランスで12番目に人口が多い街です。ちなみに、県庁所在地ではない街としては、フランスでいちばん大きな街です(マルヌ県の県庁所在地はシャロン・アン・シャンパーニュ)。

2017年、ランス市は愛知県名古屋市と姉妹都市提携を結んでいます。日本とも文化的な交流があります。

「ランス」違いに注意

フランスには、日本語で「ランス」と読む街が2つあります。日本語の読みは同じですが、違う街です。ご注意ください。

2つの「ランス」

  • Reims…この記事で話題にしている街です。
  • Lens…「ルーヴル美術館ランス別館(Musée du Louvre-Lens)」で有名な街。

ちなみに、Reims はフランス語の「R」の発音で始まるため、外国人にとって発音しにくい街の名前です。

Reims をアルファベットの字面どおり「レイムス」と読む人もいます(英語圏の方に多いです)が、地元のフランス人でも、理解できる人とできない人がいるので、気をつけましょう。

もしランスの正しい発音に興味がある方は、この動画の発音を参考にしてください。

YouTube
🔴How to pronounce REIMS (best audio pronunciation) 1 VIDEO/DAY 🔴FREE LESSONS FOR EVERYONE: https://www.youtube.com/playlist?list=PL9f5yY13EigLoJeTCb9AR8wWJLDvIbJUB🔴 SUPPORT our mission by SHARING the above playlist's l...

ランス市街の地図

この記事で紹介するすべての場所を、グーグルマップにまとめました。

ランスの旅の計画、または旅の途中で役立ててもらえると嬉しいです。

ランス観光事務所では、日本語マップを無料配布

地図といえば、ランス観光事務所では、日本語版のランス市街地マップを無料で配布しています。

主要観光スポットもコンパクトな文章で紹介されています。

ランスの観光事務所は、2か所あります。

2つのランス観光事務所

1)Parvis de la cathédrale ※ノートルダム大聖堂そば

6 rue Rockefeller, 51100 Reimsadresse

2)Gare Reims Centre ※ランス駅を背にして、右側の小さな建物

Cour de la Gare, 51100 Reims

ランスへの行き方

ランス駅(Gare de Reims, Reims Centre)
ランス駅(SNCF Gare de Reims)

パリからランスへの行き方

ランスは、パリからのアクセスが良いことも魅力です。

パリからランスを目指す場合は、電車で移動することをおすすめします。

パリ東駅からランス駅までTGV(高速鉄道)に乗れば45分で来ることができます。ランス市民の中には、パリに通勤している人も少なくありません。

パリからランスまでの交通手段別の所要時間は下表のとおりです。

交通手段経路所要時間
電車(TGV=高速鉄道)パリ東駅 → ランス駅45分
パリ → ランス約2時間
高速バスパリ・ベルシー・バスターミナル → シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅1時間30分〜

上表の車・高速バスでの所要時間を見て「意外と近い」と感じた方もいるかもしれませんが、あくまで順調に進んだ場合の時間です。パリ市内・パリ近郊では渋滞することが多いので、気を付けてください。

電車の切符は、下のリンクから購入可能です。

\ 日本語で検索できる /

シャルル・ド・ゴール国際空港からランスへの行き方

ランスは、シャルル・ド・ゴール国際空港からのアクセスも比較的良い場所です。車を予約すれば1時間30分で来ることができます。

また、シャルル・ド・ゴール空港直結の駅からシャンパーニュ・アルデンヌTGV駅までのTGVの乗車時間は30分です。ただし、1日のTGVの運行本数は非常に限られています。ご注意ください。

交通手段経路所要時間
電車
(TGV=高速鉄道)
シャルル・ド・ゴール国際空港駅

シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅

30分
シャルル・ド・ゴール国際空港

ランス市街

約1時間30分
高速バスシャルル・ド・ゴール国際空港バスターミナル

シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅

2時間40分〜

電車の切符は、下のリンクから購入可能です。

\ 日本語で検索できる /

ランスは近隣国からのアクセスも良好

フランス北部に位置するランスの街は、近隣国からの車でのアクセスも良好です。実際に、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダから来る観光客は大勢います。

ランスは、2つの高速道路が通っています。

ランスを通る2つの高速道路

  • A4-E50 (Paris – Strasbourg)
  • A26-E17 (Calais – Troyes – Dijon)

近隣国の主な街からランスまでの車での移動時間の目安は次のとおりです。

近隣国の主な街からランスまでの車での移動時間

【ルクセンブルグ】

  • ルクセンブルグから2時間30分

【ベルギー】

  • ブリュッセルから3時間
  • アントワープから3時間30分

【ドイツ】

  • デュッセルドルフから4時間20分
  • フランクフルトから4時間30分

【オランダ】

  • アムステルダムから5時間

【イギリス】

  • ロンドンから5時間45分

週末のドライブ・小旅行先として、ランスを訪れる人はたくさんいます。近隣国に駐在・留学中の方にも、おすすめです。

ランスの見どころ(1)世界遺産登録が2つ

ランスが関わる「ユネスコ世界文化遺産」は、次の2つです。

  • ランスのノートル・ダム大聖堂、サン・レミ旧大修道院及びト宮殿(1991年登録)
  • シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ(2015年登録)

ランスのノートル・ダム大聖堂、サン・レミ旧大修道院及びト宮殿

ノートル・ダム大聖堂

Cathédrale Notre-Dame de Reims(ランス・ノートル・ダム大聖堂)
ランス・ノートル・ダム大聖堂(Cathédrale Notre-Dame de Reims)

Cathédrale Notre-Dame de Reims (ノートル・ダム大聖堂)は、フランス・ゴシック様式の代表的な建築物のひとつ。建設は12世紀から始まり、13世紀に完成しました。フランク国王・クローヴィスから始まり、歴代フランス国王の戴冠式が行われた重要な場所です。

ノートル・ダム大聖堂で特に有名なものは次のとおりです。

  • 微笑みの天使
  • マルク・シャガール作のステンドグラス
  • ばら窓
「微笑みの天使」。ノートル・ダム大聖堂正面の左扉の左側にあります。
マルク・シャガール作のステンドグラス。ノートル・ダム大聖堂内、祭壇の後ろにあります。

トー宮殿

Palais de Tau(トー宮殿)は、1498年から1509年にかけて建設された、ランス大司教の公邸です。ノートルダム大聖堂に隣接しており、国王の戴冠式の際は、国王が宿泊する「ホテル」として利用されました。現在は、博物館として、主に大聖堂や戴冠式に関する物を展示・収蔵しています。

サンレミ旧大修道院

Basilique Saint-Remi(サンレミ聖堂)
サンレミ聖堂(Basilique Saint-Remi)

サンレミ聖堂(Basilique Saint-Remi)は、フランス北部におけるロマネスク美術の最も傑出した作品のひとつと言われています。

11世紀に聖人レミ(サン・レミ)の遺品や聖なる香油瓶(サント・アンプール)を収蔵するために建設されました。聖人レミは、496年にクローヴィスを洗礼した司教です。

聖堂は、第一次世界大戦中にドイツ軍により大きな被害を受けました。その修復には40年もの時間がかかり、1958年まで続きました。

世界遺産の登録名「サンレミ旧大修道院」は、聖堂の隣のサンレミ博物館が元々は修道院だったことに由来しています。

シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ

シャンパーニュ生産者の「カーヴ」

シャルル・エドシック(Charles Heidsiek)のカーヴ内

2015年に登録された世界遺産「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」で、ランス観光に特に関わるのは「カーヴ」の部分です。

カーヴ(地下蔵)は、「シャンパンの泡」が生まれる工程(ワイン用語「瓶内二次発酵」の工程)で、ボトルを保管・熟成させる場所です。

ランスの大手生産者のカーヴは、かつて重要な建築資材だった「石灰岩」を採石した後に、数メートルの深さを持つ地下スペースを再利用したものです。

世界遺産リストに登録されているランスのカーヴは次のとおりで、「サン・二ケーズの丘(Les Colline de Saint-Nicaise)」と呼ばれるエリアにあります。

世界遺産リストに登録されているランスのカーヴ

  • Pommery(ポメリー)
  • Ruinart(ルイナール)
  • Veuve-Clicquot(ヴーヴ・クリコ)
  • Charles Heidsieck(シャルル・エドシック)
  • Taittinger(テタンジェ)
  • Martel(マーテル)

シャンパーニュ生産者のカーヴ見学方法は、次の項で詳しく紹介します。

ランスの見どころ(2)「シャンパン」の街

ヴーヴ・クリコ(Veuve Clicquot)のカーヴ見学

ランスは、シャンパーニュ(シャンパン)の街です。世界的に有名な大手シャンパーニュ生産者の多くが、ランスの街に本社(メゾン)または生産拠点(カーヴ)を構えています。

大手シャンパーニュ生産者(大手メゾン)の中には、観光客向けのカーヴ見学・シャンパーニュ試飲を行っているところもあります。ランスでは見逃せない観光スポットです。

日本で人気のあるシャンパーニュ生産者の観光向けセラー見学の受入れ状況は次のとおりです(2023年3月現在)。

生産者名セラー見学
Charles Heidsieck (シャルル・エドシック)X
Krug(クリュッグ)X
Lanson(ランソン)
Louis Roederer(ルイ・ロデレール)X
Mumm(マム)
Pommery(ポメリー)
Ruinart(ルイナール)
Taittinger(テタンジェ)※2024年秋までカーヴ工事中
Veuve Clicquot(ヴーヴ・クリコ)

シャンパーニュ生産者によっては、カーヴ見学や試飲以外にも、「食事付プラン」、専用の刀を使ってボトルを開ける「サブラージュ体験」など、観光客向けに独自のプランを用意しています。

こうした観光プランへの予約申込は専用サイトを使うと便利です。当サイトでは「ウィナリスト(Winalist)」の利用をおすすめします。

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ランスの見どころ(3)「スタッド・ランス」の観戦

伊東純也・中村敬斗の両日本人選手の活躍(※2023年11月現在)で、日本のサッカーファンからも注目が集まっているフランス・リーグアンのクラブチーム「スタッド・ランス(Stade de Reims)」。

「サッカー観戦」を目的にランスを訪れる日本人も増えています。

スタッド・ランスのホームスタジアムホーム・スタジアム「スタッド・オーギュスト・ドローヌ(Stade Auguste Delaune)」は、ランス駅から徒歩でも可能な近さ(25分程度)。

ホーム試合当日は、スタジアム内を見学できる特別ツアーも開催しています。

Stade Auguste Delaune(スタッド・オーギュスト・ドローヌ)

住所:33 rue Chaussée Bocquaine, 51100 Reims

スタッド・ランス公式ショップの営業時間:10~19時(火~土曜)

ランスの見どころ(4)まだある観光スポット

フジタ礼拝堂

フジタ礼拝堂(La chapelle Foujita)は、日本人観光客に特に人気のある観光スポットです。

日本人画家・藤田嗣治(1886-1968)が、1965年から1966年にかけて設計・装飾した礼拝堂です。

1957年、シャンパーニュ・マム(Champagne Mumm)社長だったルネ・ラルー氏は、自社のロゼ・シャンパーニュのイメージを強めるために象徴となるものを探していました。ラルー氏の依頼を受けた藤田が水彩画で描いた絵が「フジタの薔薇」でした。なお、この薔薇の絵は、現在も同社のロゼ・シャンパーニュの王冠(プラック・ド・ミュズレ)に描かれています。

1959年に藤田はキリスト教に改宗し、ラルー氏が代父となりランスのノートル・ダム大聖堂で洗礼を受けました。洗礼名は、レオナール・ツグハル・フジタ(Léonard Tsugouharu Foujita)。ラルー氏がフジタに寄贈した土地に建つのが、フジタ礼拝堂です。

この礼拝堂には、フジタと妻・君代(きみよ)が埋葬されています。

Musée de Reddition(降伏博物館)

降伏博物館は、1945年5月7日午前2時41分、ドイツの降伏文書が署名された場所です。ヨーロッパにおける第二次世界大戦終戦です。調印が行われた「地図の部屋」を見学することができます。

Porte de Mars(マルス門)

ランス駅前の公園の遊歩道の先にある、ローマ遺跡が「Porte de Mars(マルス門)」です。現存するローマ遺跡の中でも最も長いもののひとつで、長さ約32m、高さ12mを誇ります。2世紀末頃に建てられたマルス門は、もともと4つありましたが、現在は1つだけ残っています。

ランスの見どころ(4)12月のクリスマス・マーケット

2021年のランスのクリスマス・マーケット(マルシェ・ド・ノエル)の様子(YouTube “La magie de Noël à Reims” @Ville de Reims)

フランスのクリスマス・マーケット(フランス語では「マルシェ・ド・ノエル」)は、ストラスブルグやコルマールなど、アルザス地方をイメージする方も多いかもしれませんが、ランスのクリスマス・マーケットがあります。

ランスのクリスマス・マーケットは、シャレ(山小屋風の出店)の数では、フランスで第3位の規模を誇ります。

※前出の動画は、2021年のクリスマス・マーケットの様子です。2021年のメイン会場はノートル・ダム大聖堂前でした。

ランスで食べる(1)レストラン&ワインバー

ランスのミシュラン星付レストラン4店

Le Parc Les Crayéres** (ル・パルク・レ・クレイエール)
Le Parc Les Crayéres** (ル・パルク・レ・クレイエール)

ランスには、ミシュランガイド2023年版に掲載された星付きレストランが4軒 あります。

ランスのミシュラン星付きレストラン4軒 (Guide Michelin 2023)

  • 3ツ星:Assiette Champenoise(アシエット・シャンプノワーズ)
  • 2ツ星:Le Parc Les Crayères(ル・パルク・レ・クレイエール)
  • 2ツ星:Racine(ラシーヌ)
  • 1ツ星:Le Foch(ル・フォック)

ランスのおすすめレストラン&ワインバー厳選9店

ランスに来たからには、シャンパーニュと一緒に美味しい食事を楽しみたいという方も多いはずです。

ランスのおすすめのレストラン&ワインバーを9店選びました。

実際に筆者もよく利用する9店です。

  1. La Grande Georgette(ラ・グランド・ジョルジェット)
  2. Gueuleton(グールトン)
  3. The Glue Pot(グリュー・ポット)
  4. Wine bar by Le vintage(ル・ワインバー・バイ・ル・ヴィンテージ)
  5. AU BON MANGER(オー・ボン・マンジェ)
  6. Sacré Burger(サクレ・バーガー)
  7. Le Bocal(ル・ボカル)
  8. Croquignole(クロキニョル)
  9. Brasserie Le Jardin(ブラッスリー・ル・ジャルダン)

各店の詳細は、下リンクの記事で紹介しています。

ランスで食べる(2)惣菜、チーズ、デザート

  • ランチにレストランでコース料理を食べたので、夜はつまむ程度に軽く食べたい
  • 疲れたので、お店ではなく、ホテルの部屋で食事を摂りたい
  • 景色の良い場所に出かけて、ピクニックをしたい

そんな時もあるかもしれません。

パンやチーズ、パテ・ハムといった加工肉類、冷製または温製のお惣菜などを、お腹の空き具合や、好みに合わせて、買い揃える食べるのも楽しいものです。

ランス市街で惣菜、チーズ、デザートを購入できるお店を紹介します。

ランスの惣菜店

Boucherie Brezillon(ブッシュリー・ブルジヨン)

シャルキュトリー(ハム・ソーセージなどの豚肉製品)と惣菜店も兼ねた精肉店です。

La Bottega della Villa(ラ・ボッテガ・デラ・ヴィッラ)

イタリア食材を扱うエピスリー(高級食材店)です。店内と屋外に席があり、その場で食べることも可能です。

ランスのチーズ専門店

チーズとシャンパーニュ

Fromages et Vins du Boulingrin(フロマージュ・エ・ヴァン・デュ・ブーラングラン)

レ・アールそばのチーズ専門店。チーズのみならず、高品質のワイン・シャンパーニュやパテ、スナックなどおつまみ類も揃えています。

La Cave aux Fromages(ラ・カーヴ・オ・フロマージュ)

フォーラム広場にあるチーズ専門店。チーズとハム・サラミを販売。

Au Bon Manger(オー・ボン・マンジェ)

フォーラム広場そば。エピスリー(高級食材店)。チーズ専門店に比べれば種類は限られていますが、厳選された品揃え。ハム・サラミ、テリーヌやパテも量り売りしています。ワインに合うおつまみが豊富。

ランスのパティスリー(菓子店)

Maison Caffet (メゾン・カフェ)とBoulangerie Les Halles (ブランジュリー・レ・アール)
Maison Caffet (メゾン・カフェ)とBoulangerie Les Halles (ブランジュリー・レ・アール)は隣り合う

Maison Caffet (メゾン・カフェ)

ブーラングラン地区。MOFチョコレート職人・Pascal Caffet (パスカル・カフェ)氏の直営店。地元シャンパーニュ地方出身(オーブ県トロワ)の偉大なショコラティエとして、ランスでも人気があります。チョコレートはもちろん、ケーキ類もあります。日本へのお土産選びにもおすすめのお店です。

Boulangerie Les Halles (ブランジュリー・レ・アール)

ブーラングラン地区。前出の「メゾン・カフェ」の隣にあります。パン・お菓子を製造・販売しています。通りに面したウインドウには繊細な色とりどりのケーキが並びます。テラス席もあり、飲み物を頼んでその場で食べることも可能です。

Aux Merveilleux de Fred(オー・メルベイユ・ドゥ・フレッド)

ブーラングラン地区。世界に支店を持つパティスリーのランス店。名物はメレンゲ菓子。日本には、東京・神楽坂の1店舗のみ。

土曜の朝は、マルシェ(朝市)の日

Les Halles du Boulingrin(レ・アール・デュ・ブーラングラン)
Les Halles du Boulingrin(レ・アール・デュ・ブーラングラン)で、毎週土曜に朝市(マルシェ)が開く

もし、土曜日にランスにいるのなら、ブーラングラン(Boulingrin)のマルシェ(朝市)に行くのもおすすめです。

例えば、魚屋さんで生牡蛎や茹で海老、肉屋さんでハム・サラミやお惣菜、チーズ屋さんでチーズをいくつかーーといった具合に、シャンパーニュに合いそうなおつまみをマルシェだけで調達できます。

他の曜日にも、同じ場所または違う場所で朝市はありますが、観光客にとって行きやすい市街の朝市で、出店数が多く賑わいがある朝市は土曜のブーラングランです。

早朝に行く必要はありませんが、12時を過ぎると店仕舞いを始める店舗もあるので、午前中に行くことをおすすめします。

場所:Halles du Boulingrin

時間:6~14時(2023年3月現在)

ランス市のマルシェの情報(フランス語)はこちら

毎日営業、ミニスーパー「モノップ」

モノップ(Monop’)は、スーパーマーケット「MONOPRIX(モノプリ)」系列の小さなスーパーです。日本のコンビニくらいのサイズ感の店舗です。

ランス市庁舎・フォーラム広場のすぐそばにあります。

おつまみになりそうな惣菜類、ハム、チーズ、スナック菓子はありますし、もちろん野菜や果物、パン、ミネラルウォーター、日用品も一通りあります。

毎日営業、夜遅くまで開いているので、知っていると便利なお店です。

モノップ(Monop’)

住所:7 Rue Dr (Docteur) Jacquin

営業時間:月~土曜 7:30~23:00、日曜 8:30~21:00(2023年3月現在)

ランスで買う(1)シャンパーニュ

カーヴ・デ・サークル(Cave des Sacres)
Cave des Sacres(カーヴ・デ・サークル)

Cave des Sacres (カーヴ・デ・サークル)

ノートル・ダム大聖堂の目の前、正面に向かって右側にある緑色の看板が目印。シャンパーニュは大手から小規模生産者まで広く取扱いがあります。店頭にあるボトルとは別に、店員さんにお願いすれば「古酒のリスト」を見せてもらえます。

Le Vintage (ル・ヴィンテージ)

ノートルダム大聖堂の真裏。店の奥に並ぶシャンパーニュは、幅広い品揃え。新たな生産者のシャンパーニュも積極的に取り扱っている印象です。

La Cave Colbert (カーヴ・コルベール)
La Cave Colbert(ラ・カーヴ・コルベール)

La Cave Colbert (ラ・カーヴ・コルベール)

ランス市庁舎の正面、コルベール通りに立地。シャンパーニュは、大手から小規模生産者までバランスの良い品揃え。店主は英語で接客可能で、試飲コメントやアドバイスはとても的確です。

Trésor de Champagne(トレゾール・ド・シャンパーニュ)

レ・アールの真裏。シャンパーニュ生産者のグループ「クラブ・トレゾール・ド・シャンパーニュ」の実店舗。グループに所属する生産者の「スペシャル・クラブ(※)」と通常品を販売しています。店舗内での有料試飲も可能です。

※Spécial Club(スペシャル・クラブ)…一般的なボトルよりも、ボトル下部が幅広の専用ボトルに詰められたシャンパーニュ。専用ボトルのシャンパーニュは常にヴィンテージ(単一収穫年)で、グループに所属する生産者が自社ブドウを用いて自家醸造したものに限る。

Plus de Bulles(プリュス・ド・ビュル)

ランスで買う(2)お土産

  • お酒を飲まない人へのお土産がほしい
  • 友人・知人に気軽に配れるようなお土産がほしい

ランスは「シャンパン」の街とはいえ、シャンパーニュをお土産として持ち帰るには、金銭的にも荷物の重さ・スペースにも限度があるかと思います。ランスで買えるシャンパーニュ以外のお土産を紹介します。

ビスキュイ・ローズ(ピンク・ビスケット)

ランスの銘菓といえば、この「ビスキュイ・ローズ」です。「シャンパーニュに浸す」という伝統的な食べ方を持つお菓子です。主な材料は、卵、卵白、砂糖、小麦粉で、特徴的なピンク色は天然着色料によるものです。

ビスキュイ・ローズといえば「FOSSIER(フォシエ)」社。ランス市街にフォシエ直営店があります。直営店は少量入りやノートル・ダム大聖堂など特製デザイン缶入りなど、品揃えが豊富です。少量サイズがほしい方は直営店に行きましょう。

スーパーマーケットの地元特産品コーナー(”Produits Locaux”などと表記されている棚)でも、販売されています。

フォシエ社製のビスキュイ・ローズが有名ですが、ランスのパン屋さん・お菓子屋さんに行くと、手作りのビスキュイ・ローズを販売していることもよくあります。甘さや食感など、店によって違う味わいが楽しめます。

ランスのマスタード&ワインビネガー

ランスの「マスタード」「ワインビネガー」と言われても、フランス通の方であっても、あまりピンと来ないかもしれません。地元の人にはとても馴染みのある商品です。

ワインビネガーの原材料のひとつは、シャンパーニュ産の白ワインです。そして、マスタードには、そのワインビネガーが使用されています。

マスタード、ワインビネガーは共に、フォシエ直営店・地元のスーパーで購入することができます。お土産用に小さいサイズの商品(特にマスタード)がほしい場合は、直営店に行くことをおすすめします。

ランスで泊まる

ランスの5つ星ホテル

アシエット・シャンプノワーズ(Assiette Champenoise)

ランス駅から車で8分。同名の3つ星レストランを持つホテル。

客室は、現代的で高級感のあるインテリア。

宿泊者用のプールを併設しています。

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レ・クレイエール(Les Crayères)

ランス駅から車で8分。有名な2つ星レストラン「Le Parc (ル・パルク)」を持つシャトー・ホテル。

客室は、クラシックで優雅なスタイル。

美しい庭園もあり、穏やかな時間を過ごせます。

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ラ・カゼルヌ・シャンジー(La Caserne Chanzy)

ノートルダム大聖堂の正面という絶好のロケーション。

2019年に開業。

かつて消防署だった建物を改装、現代的なホテル&スパに生まれ変わりました。

客室は、モダンで洗練されたスタイルの内装です。

レストラン「La Grande Georgette(ラ・グランド・ジョルジェット)」と、パリ風のテラス席を併設。

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ホテル

筆者が知る限り、日本人のお客さんから定評のあるランスのホテルを2軒紹介します。

毎年、シャンパーニュ地方を訪問する日本人のワイン関係者や観光客がよく宿泊している印象です。

ベスト・ウエスタン・プルミエ・ホテル・ド・ラ・ぺ(Best Western Premier Hotel de la Paix)

ランス駅至近、デルロン広場そば。

街の中心地にあるので、とても便利です。

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ノボテル・スイート・ランス・サントル(Novotel Suites Reims Centre)

ランス駅の反対口、すぐ目の前。

ランス駅の横でとても便利ですが、街の中心地とは反対の出口という点に注意してください。

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まとめ

  • ランスはパリから電車TGVで45分、日帰り旅行も可能
  • ランスはシャルル・ド・ゴール国際空港から車で1時間30分
  • ランスは「世界遺産」と「シャンパン」の街
  • ノートル・ダム大聖堂とシャンパーニュ生産者のカーヴは必見
  • ランス銘菓は「ビスキュイ・ローズ(ピンク・ビスケット)」

ランス観光で見逃せない、シャンパーニュ大手生産者のセラー見学の予約方法について詳しく知りたい方は、下の記事を参考にしてください。

ランスだけではなく、エペルネの観光を楽しみたい方もいるかと思います。

ランスからエペルネへの移動方法とエペルネ観光のポイントは、下の記事を参考にしてください。

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