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    シャンパーニュ地方ランスの「ジャンヌ・ダルク祭り」【2025年版】

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    シャンパーニュ地方・ランスの街で、毎年開催されるジャンヌ・ダルク祭り」は、ランス・ノートルダム大聖堂でシャルル7世の戴冠式を実現したジャンヌ・ダルクの功績を称えるお祭りです。

    「ジャンヌ・ダルク祭り」の内容と「ランスの街とジャンヌ・ダルク」の歴史的な関わりについて紹介します。

    目次

    ランスの「ジャンヌ・ダルク祭り」

    Fêtes Johanniques 2023 : Reims se met à l’heure médiévale @ Ville de Reims

    Fêtes Joaniques(ジャンヌ・ダルク祭り)は、フランス・シャンパーニュ地方ランスで毎年開催されるお祭りです。

    1429年7月17日にランス・ノートルダム大聖堂でシャルル7世の戴冠式を行ったジャンヌ・ダルクの功績を称えるもので、ランス・ノートルダム大聖堂を中心に多くのイベントやパレードが開催され、観光客や地元の人々で賑わいます。

    筆者

    ジャンヌ・ダルク祭りといえば、ロワール地方オルレアンを思い浮かべる人の方が多いかもしれません。ジャンヌ・ダルクの大きな功績といえば、「百年戦争で苦境にあったオルレアンの街を解放したことと」、「シャルル7世の戴冠式を実現したこと」が挙げられます。前者を祝うのがオルレアン版の祭りで、後者を祝うのがランス版の祭りです。

    【2025年】5月31日・6月1日開催

    2024年度ジャンヌ・ダルク祭りの公式ポスター @ la ville de Reims

    2025年ジャンヌ・ダルク祭りは、5月31日(土)・6月1日(日)に開催予定です。

    祭りのハイライトは、通常土曜日の夜に行われる「パレード」です。

    【参考】2024年度ジャンヌ・ダルク祭りの概要

    • 開催日:2024年5月25日(土)、26日(日)
    • 場所:ランス市街、主に「ノートルダム大聖堂」と「サン・レミ聖堂」周辺

    【主なイベント】

    • 中世のマルシェ・アトラクション
      • 25日(土)11~21時
      • 26日(日)10~18時
    • パレード
      • 25日(土)21時サン・レミ大聖堂を出発後、ノートルダム大聖堂に到着
    • プロジェクション・マッピング
      • 25日(土)22時サン・レミ聖堂
      • 25日(土)23時ノートルダム大聖堂

    >>公式プログラムを見る(フランス語のみ)

    最注目の「パレード」

    ジャンヌ・ダルク祭りの最高潮は「パレードです。

    パレードは、たくさんの人を従えたシャルル7世とジャンヌ・ダルクが、ランスの街に入る様子を再現

    馬に乗ったシャルル7世とジャンヌ・ダルク、中世の衣装をまとった従者たちのほか、音楽隊、松明を持ったダンサー、山車なども一緒に街を練り歩き、見る人を楽しませてくれます。

    パレードの出発地はサンレミ聖堂到着地はノートルダム大聖堂です。

    中世のマルシェ

    ジャンヌ・ダルクが生きた「中世」の時代をイメージしたマルシェが開かれます。

    革製品などの手工芸品、炭火を使った料理の屋台のほか、中世の音楽やダンスのパフォーマンスも行われます。

    参加型のイベントもあり、家族連れも楽しめる内容です。

    プロジェクション・マッピング

    REGALIA à la Cathédrale de Reims | at the Reims Cathedral @ Moment Factory

    パレードの後、ランスのプロジェクション・マッピング「Regalia(レガリア)」が、サンレミ聖堂とノートルダム大聖堂で行われます。

    プロジェクション・マッピング開催日時

    ※【参考】2024年の開催時間

    • 土曜日 22時 サンレミ聖堂
    • 土曜日 23時 ノートルダム大聖堂

    ジャンヌ・ダルクとランスの街

    ジャンヌ・ダルクの経歴

    ジャンヌ・ダルク(1412-1431)の生涯は短く、歴史の表舞台に立ったのは、たった2年ほどの間のことです。

    中世の時代、百年戦争(1337-1453)の真っ只中に生きたジャンヌ・ダルクの経歴年表は次のとおりです。

    1412年フランス・ロレーヌ地方の小さな村、Domrémy(ドンレミ)で生まれる。
    1425年約13歳の頃、神の声を聞いたと主張し始める。
    1428年オルレアン包囲戦が始まる。ジャンヌはフランス王太子シャルル(後のシャルル7世)に会う決意をする。
    1429年2月シャルル王太子と面会し、神の使命を伝える。彼の支持を得る。
    1429年4月シャルルから軍隊の指揮を任され、オルレアンへ向かう。
    1429年5月オルレアン包囲戦で勝利を収め、街を解放する。
    1429年6月ル・マン、ジャンヴィル、トロワなどを解放し、シャルルの戴冠式のための道を切り開く。
    1429年7月ランスに到着する。
    1429年7月17日ランス大聖堂でシャルル7世の戴冠式が行われ、ジャンヌはその場に立ち会う。
    1430年5月コンピエーニュでブルゴーニュ軍に捕らえられる。
    1431年1月ルーアンに移送され、異端審問が始まる。
    1431年5月29日異端の罪で有罪判決を受ける。
    1431年5月30日ルーアンで火刑に処される。
    1456年ローマ教皇庁によって再審が行われ、無罪が証明される。
    1920年カトリック教会により聖人に列せられる。

    ジャンヌ・ダルクとランスの街

    ランス市街・フォーラム広場そばに「ジャンヌ・ダルクは1429年7月17日にランスでシャルル7世を戴冠させ、その使命を果たした」と刻まれている

    ジャンヌ・ダルクとランスの街の関係は、ジャンヌ・ダルクがランスを訪れ、ノートルダム大聖堂でシャルル7世即位の戴冠式を実現させたことです。

    ランス・ノートルダム大聖堂前のジャンヌ・ダルクの騎馬像

    1429年7月17日、ランス・ノートルダム大聖堂で戴冠式が執り行われ、フランス国王・シャルル7世として即位しました。

    シャルル7世が聖油で聖別され王冠を授かると、ジャンヌ・ダルクはその足元にひざまずいて「高貴なる王よ、今こそ神の望みが成就しました。神は私にオルレアンの包囲を解き、あなたをランスへ導いてこの聖なる戴冠を受けさせ、本当の王であることを示すよう命じられたのです」と述べたと言われています。

    筆者

    ジャンヌ・ダルクの人生で、いちばん晴れやかな場面の舞台がランスかもしれません。

    歴史好きにおすすめ「コテンラジオ」

    ジャンヌ・ダルクについて詳しく知りたい方や歴史好きな方には、ポッドキャストの人気番組「コテンラジオ」をおすすめします。

    歴史を楽しくわかりやすく語るコテンラジオに「ジャンヌ・ダルク」をテーマにしたシリーズがあります。

    筆者

    「神からお告げを受けて、フランスを救った」って(一体どういうこと!?)と思いますよね。コテンラジオは、その疑問に答えてくれる解説で(そういうことだったのね!)と理解が深まります。

    コテンラジオ【ジャンヌ・ダルク編】 ※ 各種配信メディアで聴取できます。

    コテンラジオ内でも参考文献として紹介されている本『少女は、なぜフランスを救えたのか』(池上 俊一著、NHK出版)もおすすめです。

    ジャンヌ・ダルクの生涯や時代背景がわかりやすく解説されています。

    まとめ

    • シャンパーニュ地方ランスの「ジャンヌ・ダルク祭り」は毎年開催
    • シャルル7世即位の戴冠式をランス大聖堂で実現した功績を称える祭り
    • 主な会場は、ノートルダム大聖堂とサンレミ大聖堂の周辺
    • いちばんの見どころは「パレード」

    ランス・ノートル・ダム大聖堂について、別記事で詳しく紹介しています。

    「ランス観光1日モデルコース」(2コース)を用意しています。

    ランス旅行を考えている方はぜひ活用してください。

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