2021年7月、グランクリュのひとつとして知られるアイ村に、新しい文化施設「プレソリア」が開館しました。
プレソリアは、ブドウからシャンパーニュのワインができるまでの工程を、最新の映像と音響を使って、訪問者の「五感」に訴える展示。
手で触れたり、香りを嗅いだり、訪問者が体験できる点も魅力で、子どもでも楽しめる内容です。
観光シーズンは、日曜日も開館しているので、週末のお出かけにもおすすめです。
シャンパーニュを「感じる」新施設、プレソリア(アイ村)
大手メゾンの元「圧搾所」
ワイン好きな人なら、もしかしたら名前でピンとくるかもしれません。
プレソリアの名前は、「圧搾所」を意味する「プレソワール(Pressoir)」に由来しています。
もともと、この建物は、大手のシャンパーニュ・メゾン「ポメリー(Pommery)」が所有していた圧搾所でした。
「五感」に訴える展示
「ここにはかつて海があった」。
シャンパーニュ地方がある場所は、太古の昔、海でした。
まずはシャンパーニュ地方の土壌を紹介する映像から展示は始まります。
地学の歴史に沿って、恐竜のアニメーションが流れます。
地中に伸びるブドウ木の根の様子、ブドウ畑の四季、ブドウ品種、生産者の栽培・醸造作業など、テーマごとに区切られた空間を個人のペースで巡ることができます。
また、ブドウの苗木栽培や樽製造といった、あまり語られることが少ない印象のテーマにも展示スペースが割かれています。
来場者の動きに反応する映像と臨場感あふれる音響効果で、まるでその場にいるかのような錯覚を覚えたり、プシュッとポンプを押してから開口部に鼻を近づけてると香りを感じたり、収穫したブドウに触っている気分を体験したり。
見学の最後には、2種類のシャンパーニュを味わうことができます。
まさに「五感」に訴える展開です。
画面を指でタッチ操作しながら、醸造の作業のひとつを疑似体験をしたり、クイズに答えるコーナーもあります。
全体的に、堅苦しさはなく、遊び心あふれる内容で、子どもから大人まで楽しめそうです。
試飲ルームから繋がるテラスの正面には、アイのブドウ畑が広がり、とても開放的な雰囲気。
併設のショップでは、シャンパーニュにまつわる商品・書籍のほか、ランス名物「ビスキュイ・ローズ(ローズ・ビスケット)」なども販売されています。
また、敷地内には、レストラン「Calsis (カルシ)」があります。
世界遺産に指定されているブドウ畑の丘陵の眺めとともに、シャンパーニュと食事を楽しむことができます。
プレソリア
PRESSORIA(プレソリア)
住所:11 boulevard Pierre Cheval 51160 AY-CHAMPAGNE
- 最寄駅:アイ駅(Gare d’Ay-Champagne)から徒歩15分。
- 車の場合は、プレソリアの建物の歩道沿いに駐車可能。敷地内は駐車できないので、車で施設の門を通らないように注意しましょう。
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まとめ
アイ村にできた新しい文化施設「プレソリア」は、
- シャンパーニュのワインの製造工程を、最新の映像と音響を使いながら、「五感」に訴える展示で紹介。
- 見学の最後に、シャンパーニュを2種類を試飲。
- 子どもから大人まで楽しめる雰囲気。家族連れにもおすすめ。
- 観光シーズンは、日曜日も開館。週末のお出かけ先にも最適。
アイ(Ay)駅で下車すれば、ランスやエペルネから電車で行くことも可能です。ただし、電車の本数が少ないので、時刻表をよく確認してください。
プレソリアの他にも、アイ村は見どころがあります。
詳しくは下の記事をご覧ください。
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