フランス・シャンパーニュ地方、シャトー・ティエリ観光のポイント

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パリから約1時間で行けるシャトー・ティエリ(Château-Thierry)は、シャンパーニュ地方の西端にあり、「シャンパーニュ地方の玄関口(les portes de la Champagne)」と呼ばれる街。

日本でも有名な寓話作家ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの生誕地としても知られており、文学の街としての側面もあります。

また街の名前が示す通りの「城(シャトー)」の跡や、戦争記念碑などの史跡も残されています。

シャトー・ティエリ観光のポイントを紹介します。

目次

シャトー・ティエリの基本情報

シャトー・ティエリはどこにある?

シャトー・ティエリ(Château-Thierry)は、パリの東約90km、マルヌ川沿いに広がる街です。

シャトー・ティエリの基本情報

シャトー・ティエリは、エーヌ(Aisne)県の街のひとつです。

面積16.6㎢
人口15 068人
引用:INSEE(フランス国立統計経済研究所)の2022年データ

シャトー・ティエリの気温

パリから近いので、パリの天気予報をチェックすれば大丈夫です。

パリからシャトー・ティエリへの行き方

シャトー・ティエリー駅
交通手段経路 / 所要時間
電車パリ東駅 → シャトー・ティエリ駅
46分〜1時間6分
1時間30分
筆者

パリ東駅からエペルネ行の電車に乗ると、シャトー・ティエリを必ず通ります。パリ東駅からエペルネ行電車の本数は限られていますが、シャトー・ティエリ行の電車はもっと多くあります。

\ フランス国鉄公式サイト /

\ 日本語で検索できる /

シャンパーニュ地方の入り口

シャトー・ティエリを含むエリアは、ワイン産地としてのシャンパーニュ地方の西端にあたり、別名「シャンパーニュ地方の玄関口(Les porte de la Champagne)」と呼ばれています。

シャトー・ティエリで有名なシャンパーニュ生産者といえばパニエ(Champagne Pannier)で、観光客向けのセラー見学・シャンパーニュの試飲を行っています。

Champagne Pannier(パニエ)

Champagne Pannier

シャンパーニュ地方の玄関口といっても多くの生産者は周辺の村に点在していますが、Champagne Pannier(パニエ)はシャトー・ティエリ市街にあり、カーヴ見学・シャンパーニュ試飲が可能です。

1899年エペルネから近いディジー(Dizy)村で創業、1937年シャトー・ティエリへ移転しました。

12世紀に掘られた「石切り場」をカーヴとして利用しています。

幹線道路からChampagne Pannier方向へと曲がる手前の建物に描かれたイラスト。シャトー・ティエリが生んだ作家ラ・フォンテーヌの寓話作品を思わせる
筆者

残念ながらパニエのカーヴ見学はしていません。掲示されていたセラー見学料金は、ランス・エペルネのセラー見学&試飲料金に比べると、とても良心的な印象。シャトー・ティエリ駅から徒歩45分&高台の立地。車で行くことをおすすめします。訪問客用の広い駐車場あり。

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観光スポット

中世の城塞

街の名前を体現するかのように、シャトー・ティエリには中世の城塞(le château médiéval de Château-Thierry)があります。

最初に文献に登場するのは10世紀で、12世紀には城壁や塔が建てられました。

城の地下には、石灰岩採掘によって造られた部屋が残り、後に領主の貯蔵庫として利用されました。

現在も12世紀の塔の基礎部分を見ることができます。

高台にあるので、市街を見下す景色を楽しめる
筆者

城跡で、お城というよりは「城壁」という様子ですが、高台からシャトー・ティエリのパノラマの景色を楽しめます。木陰にはデッキテーブルがいくつか並んでいますから、サンドイッチを持ってピクニックをするにも良い場所だと思います。

le château médiéval de Château-Thierry(シャトー・ティエリの中世の城)

住所:Rue du Château 02400 Château-Thierry

アメリカ記念碑

シャトー・ティエリの高台に建つ巨大なモニュメント「コート204のアメリカ記念碑(Monument américain de la Côte 204)」。

la Côte 204(コート204)とは、「標高204メートルの丘」の意。

第一次世界大戦では、このような「標高+数字」で呼ばれる高地が多数あり、戦略上の重要地点として記録や地図に残っています。

この記念碑は、第一次世界大戦においてシャトー・ティエリ周辺で戦ったアメリカ軍の功績を称えるために建立されました。

1937年に落成し、フランス系アメリカ人建築家ポール・クレによって設計されました。

丘の上からは、シャトー・ティエリの街並みとマルヌ渓谷を一望できます。

また地下には、休戦協定100周年を記念して開設されたビジターセンター があり、当時の写真や映像を使った展示を通じて「戦争を忘れない」ことの大切さを伝えています。

Monument américain de la Côte 204 et Visitor Center(アメリカ記念碑とビジターセンター)

住所:Route du Monument 02400 Château-Thierry

ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ博物館

日本でも有名な『ウサギとカメ』『アリとキリギリス』などの作者、Jean de la Fontaine(ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ)はシャトー・ティエリ生まれ。

フランスを代表する寓話作家ジャン・ド・ラ・フォンテーヌは、シャトー・ティエリで生まれました。

現在、その生家は「ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ博物館」として一般公開されています。

この館は16世紀に建てられた邸宅で、地元の名士だった父シャルル・ド・ラ・フォンテーヌが購入、一時期ラ・フォンテーヌ本人が所有していましたが、1676年に借金返済のために売却。

その後は長く住居として使われましたが、1876年に博物館として生まれ変わりました。

ラ・フォンテーヌの生涯や作品が、実際に彼が暮らした家の内部に展示されています。

Musée Jean de La Fontaine(ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ博物館)

住所:12 Rue Jean de la Fontaine, 02400 Château-Thierry

オテル・デュー博物館

「オテル・デュー博物館」の建物は、1304年フランス王妃でありシャンパーニュ伯爵夫人でもあったジャンヌ・ド・ナヴァールによって建てられたもの。

当時は病院として、恵まれない人々が修道女たちによって看護されていました。

現在は博物館となり、7世紀以上の歴史を物語る1,300点を超える作品や収蔵品 を鑑賞することができます。

医療や宗教だけでなく、地域の暮らしや文化を伝える内容も展示されています。

Musée du Trésor de l’Hôtel-Dieu(オテル・デュー博物館)

住所:11 rue du Château 02400 Château-Thierry

マルヌ川沿いの散歩道

シャトー・ティエリの中心をゆったりと流れるマルヌ川。

川沿いには気持ちの良い散歩道が続いています。

まとめ

  • シャトー・ティエリはパリから電車で約1時間
  • シャンパーニュ地方の西端にあり「シャンパーニュの玄関口」と呼ばれる
  • Champagne Pannier(パニエ)があり、カーヴ見学・試飲可能
  • シャトーの名前のとおり、中世の「城跡」がある
  • 第一次世界大戦の記憶を伝える アメリカ記念碑がある
  • 寓話作家ラ・フォンテーヌの生誕地であり、博物館がある
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