シャンパーニュ地方でセラー見学する方法【大手メゾン編】

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ヴーヴ・クリコのセラー見学

シャンパーニュ地方に行くなら「あの有名ブランドのシャンパーニュ生産者を実際に訪問してみたい!」という方も多いでしょう。

大手メゾン」と呼ばれる、モエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコなどをはじめとする有名ブランドの大手生産者では、観光客向けに自社のセラー見学を行っています。

シャンパーニュ生産者の訪問方法を詳しく説明します。

目次

メゾン = シャンパーニュ生産者

モエ・エ・シャンドン本社にあるドン・ペリニヨンの銅像

シャンパーニュ地方では、シャンパーニュ生産者を「メゾン(maison)」と呼びます。

一般的に次のニュアンスで使用されていることが多いです。

メゾン(maison)
  • 大手生産者(例:モエ・エ・シャンドン、ヴーヴ・クリコなど)。「グラン・メゾン(Grandes maisons)」の表現では、「大手」ということがさらに強調される。
  • 大手生産者の建物。
筆者

実際に、大手生産者のセラー見学に参加すると、ガイドさんは「わたしたちのメゾンでは~」と説明してくれます。

メゾン見学をおすすめする3つの理由

ぜひ1度はシャンパーニュの大手メゾンのセラー見学に参加することをおすすめします。

筆者

「はじめてシャンパーニュ地方に来る方」「はじめてシャンパーニュ生産者を訪問する方」には、大手メゾンのセラー見学を特におすすめします。

「メゾン」と「カーヴ」は世界遺産

2015年7月、「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」はユネスコの世界遺産に登録されました。

「カーヴ(cave)=セラー(cellar)=地下蔵」です。

大手メゾンのセラー見学は、シャンパーニュ地方を観光する上では外せない存在です。

シャンパーニュの「基本」がわかる

大手メゾンのセラー見学は、シャンパーニュの基本をわかりやすく伝えてくれます。

シャンパーニュ初心者の方にも、わかりやすい内容です。

筆者

シャンパーニュの小規模生産者の訪問を希望している方もいると思いますが、大手メゾンの見学を一度でもしておくと「大小規模の違い」の尺度を持つことができます。シャンパーニュへの理解や興味がより深くなること請け合いです。

メゾン併設ショップのお買物も楽しい

大手メゾンのセラー見学後は、シャンパーニュの試飲があります。

試飲スペースそばには、多くの場合、ショップが併設されています。

メゾン併設ショップの楽しみ
  • シャンパーニュの販売:見学したメゾンのボトルを購入できる。日本未発売・発売前のボトルが入手できることもあり。
  • オリジナル・グッズの販売:日本で入手できない、ロゴ入りオリジナル・グッズを購入できる
  • ショップ限定サービス:購入したボトルに名入れサービスを行うショップもある(例:モエ・エ・シャンドン、ペリエ・ジュエ)
  • メゾンの世界観を反映したインテリア:ブティックのインテリアは、メゾンの世界観を体現。写真を撮りたくなるような装飾や、展示があり、見るだけでも楽しめる。
筆者

メゾンの敷地内に独立したショップがある場合は、セラー見学に参加しなくても、ショップで買い物だけ楽しむこともできます。

大手メゾンのセラー見学内容

生産者によって多少の違いはありますが、大手メゾンの一般向けセラー見学は、次の内容が一般的です。

大手メゾンのセラー見学内容
  • シャンパーニュの基本知識の説明
    • ワイン産地としてのシャンパーニュ地方の概論
    • シャンパーニュのブドウ畑、ブドウ品種、畑での作業
    • シャンパーニュ製法(瓶内二次発酵)を中心とした醸造方法
  • 自社セラーの見学と自社シャンパーニュの説明
  • シャンパーニュの試飲

生産者もしくは選んだプランによっては、「醸造設備(圧搾機、タンク、瓶詰ラインなど)」や「ブドウ畑」を見学できることもあります。

大手メゾンのガイドさんは、シャンパーニュの基本的な事柄を、わかりやすく説明してくれます。

筆者

語学に自信がない人でも、(こんなブドウや道具を使っているんだな)と、視覚的にわかる発見も多いと思います。観光向けツアーは、ガイドさんの後をついていく形式なので、語学ができなくても大丈夫です。

大手メゾンのセラー見学の予約方法

大手生産者の一般観光客向けセラー見学は、基本的にインターネットで予約可能です。

次の2つの予約方法がありますが、おすすめはワイナリー見学予約サイトから予約する方法です。

セラー見学の予約方法2つ
  • ワイナリー見学予約サイトを利用する
  • 生産者サイトから直接予約する

それぞれの予約方法は、詳しく後述します。

見学できない生産者もある

大手メゾンのセラー見学の予約方法について説明する前に、「予約できない生産者もある」ことをお伝えします。

「大好きなシャンパーニュを作る、あの生産者を訪問してみたい!」と思うかもしれませんが、実際には、一般の見学希望者を受け入れている生産者と、そうでない生産者がいることを知っておきましょう。

一般向けセラー見学を行なっていない大手生産者
  • サロン(Champagne Salon)
  • クリュッグ(Champagne Krug)
  • ポル・ロジェ(Champagne Pol Roger)
  • ルイ・ロデレール(Champagne Louis Roederer)
  • シャルル・エドシック(Champagne Charles Heidsieck)
筆者

上記生産者のひとつで働く友人に聞いたところ「世界中から見学希望の問い合わせは来るけれども、取引のある輸入業者を通じた訪問依頼以外は受けていない」と言っていました。

「ワイナリー予約専門サイト」が便利

限られた旅程の中で「この日時で訪問可能なワイナリーを探したい」という時には、「ワイナリー予約専門サイト」から予約することをおすすめします。

予約専門サイトはいくつかありますが、Winalist(ウィナリスト)をおすすめします。

Winalistのおすすめポイント
  • 日本語で日程・訪問人数ごとに検索可能
  • 「セラー見学&試飲」「試飲のみ」「食事」「ツアー」などプランの選択可能。
  • 所要時間が記載されているので、スケジュールを組みやすい
  • 予約手数料なし、訪問先ワイナリーと同じ価格で予約可能
  • 予約先が設定する期日前までのキャンセルは無料
  • シャンパーニュ地方だけでなくヨーロッパのワイン産地のプランも検索可能

\ 日本語で検索&期間内ならキャンセル無料 /

自社サイトから予約

一般観光客向けセラー見学を行っている大手生産者では、自社サイトで見学予約を行っています。

自社サイトから予約

サイト上で予約日時を選択、カード決済まで完了。※時々問い合わせフォームから申込、メゾン担当者とのやり取りが必要なパターンもあり。

  • 長所:予約可能な日時がはっきりとわかる。自社サイト限定のプランがある。
  • 短所:支払後の変更・キャンセル不可の生産者もある
筆者

支払後の変更・キャンセルができないと、困る場面もあるでしょう。予約可能な場合は、ワイナリー予約専門サイトの利用をおすすめします。期限前であれば無料でキャンセルできるからです。

冬季営業日に注意

シャンパーニュ地方の観光シーズンは、復活祭(3月または4月。年による)のバカンスから10月末までです。

観光シーズン中、一般向けのセラー見学は「ほぼ毎日」営業しています(生産者によっては、土・日休みの場合もあるので、確認の上、旅行計画を立ててください)。

気を付けたいのは、観光オフ・シーズン(11月~2月)。

冬にシャンパーニュを訪れる場合、営業の有無と営業時間に注意してください。

11月~12月は週末限定で営業するメゾンもあれば、1~2月は完全休業するメゾンもあります。

https://twitter.com/lalalachampagne/status/1624422881189937154?s=20

セラー見学当日の「服装」

セラー見学当日の「服装」について、いくつかアドバイスがあります。

当たり前に思える人もいるかもしれませんが、意外と忘れがちなので参考にしてください。

上着を1枚持参する

地下セラー内の温度は、年間を通して一定で10〜12度に保たれています。

外気温に比べて「夏は寒く、冬は暖かく」感じます。

「寒がり」の自覚がある方は、夏の見学であっても、長袖のカーディガンや薄手のショールなどを用意しておくと安心でしょう。

足元はスニーカーで

セラー見学の際は、スニーカーまたは平底の靴を履いて参加することをおすすめします。

地下セラーの湿度は高いため、湿った石の上を歩くようなもので、滑りやすい状態だからです。

また多くのメゾンでは、地下セラーへの移動は長い階段を歩いて降りるため、スニーカーのように平らで滑りにくい靴の方が安全でしょう。

旅行全般の気候や服装については、別記事で詳しく紹介しています。

大手メゾンのセラー見学は、ぜひ訪れたい観光スポット

  • シャンパーニュ地方で「メゾン」は、一般的に「大手生産者」を指すことが多い
  • 世界遺産の一部でもある大手メゾンのセラーは、シャンパーニュ地方の観光では見逃せない
  • 大手メゾンのセラー見学は、インターネットで予約可能
  • 期間内ならば無料キャンセル可能な、ワイナリー予約専門サイト「ウィナリスト」が便利
  • 冬季は完全休業するメゾンもあるので注意が必要
  • セラー見学当日、寒がりの人は長袖を準備、足元は底が平らな靴がおすすめ

小規模なシャンパーニュ生産者を予約する方法は、別記事で紹介しています。

大手メゾンの観光といえば「セラー見学」が定番ですが、近年では観光活動の幅が広がっています。

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