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    シャンパーニュ地方、グランクリュ「アイ村」観光ポイント

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    シャンパーニュ地方アイ村(Ay-Champagne)

    シャンパーニュ地方に17村ある「グランクリュ」のひとつ、アイ村

    エペルネ駅で乗換は必要ですが、パリから電車でアイ村まで日帰り旅行をすることも可能です。

    世界的に有名なシャンパーニュ生産者のセラー見学や、最新の映像設備を備えた観光施設など、見どころの多いアイ観光のポイントを詳しく紹介します。

    目次

    アイはどこにある?

    アイ村は、エペルネから約4km、ランスから約29km離れた場所にあります。

    アイ村内の地図

    この記事で紹介するすべての場所を、グーグルマップにまとめました。

    アイの旅の計画、または旅の途中で活用してください。

    アイ村の行き方

    アイ駅(Gare d'Ay)
    アイ駅(Gare d’Ay)

    17あるグランクリュの村の中で唯一、アイは駅がある村です。

    エペルネ駅からアイ駅まで、電車なら4分、車なら10分で、アクセスは良好です。

    電車または車での移動をおすすめします。

    移動で注意したいこと

    この絵の左側の道を直進するとアイ駅に通じる
    この絵の左側の道を直進すると、アイ駅に通じる

    ランスやエペルネと違って、アイは「村」です。

    交通事情が街とは全く違いますので、交通手段別に注意点を列記します。

    交通手段別の注意点

    電車の注意点:

    • エペルネから乗る場合はランス行きの電車に乗車、次の駅がアイ駅
    • ほとんどの電車は停車。しかし数は少ないものの停車しない電車もある。
    • アイ駅は無人駅。
    • アイ駅前には、商店、カフェ・レストランなどは一切ない。

    タクシーの注意点

    • アイ村にタクシー乗り場はない。
    • アイからタクシー移動したい場合は、事前に予約しておいたり、訪問先で呼んでもらうなどの対応が必要。
    • アプリを使って配車はできるが、余裕を持って予約した方が良い。

    バス

    • 運行本数が少ない。

    エペルネからアイへの行き方

    アイに行く場合、エペルネから出発するのが、いちばん一般的で、簡単な方法です。

    交通手段所要時間メモ
    電車4分エペルネ駅→アイ駅
    10分
    バス12分エペルネ駅前から乗車

    電車の切符は、下のリンクから購入可能です。

    \ 日本語で検索できる /

    ランスからアイへの行き方

    ランスからアイに行く場合は、電車かバスのどちらかです。

    電車に乗る場合は、アイ駅に停車するかどうか確認しましょう。

    交通手段所要時間メモ
    電車28分ランス駅→アイ駅
    40分

    電車の切符は、下のリンクから購入可能です。

    \ 日本語で検索できる /

    パリからアイへの行き方

    パリからアイに来る場合は、電車で来ることをおすすめします。

    エペルネ駅で電車の乗換が必要ですが、エペルネ駅に到着したホームにランス行きの電車が待っていることが多いので、スムーズに乗換できる印象です。

    交通手段所要時間メモ
    電車1時間30分パリ東駅→エペルネ駅→アイ駅

    電車の切符は、下のリンクから購入可能です。

    \ 日本語で検索できる /

    アイ村のシャンパーニュ生産者

    ドゥーツ(Champagne Deutz)の正門
    ドゥーツ(Champagne Deutz)の正門

    アイ村の大手メゾン

    アイ村には、大手メゾンの本社がいくつもあります。

    • ボランジェ(Champagne Bollinger)
    • ドゥーツ(Champagne Deutz)
    • アヤラ(Champagne Ayala)
    • アンリ・ジロー(Champagne Henri Girauld)

    ドゥーツを除く、上記3社はセラー見学(有料)を行っています。

    以下、見学可能な3社について、筆者のおすすめポイントとともに紹介します(※情報は2023年7月時点)。

    ボランジェ

    筆者

    おすすめポイント
    シャンパーニュで唯一、自前の「樽工房」を持っているメゾンです。マグナムボトルに入れたリザーヴワインなど、独自性のある造りで、見どころがたくさんあります。

    Champagne Bollinger(ボランジェ)

    住所:20 Boulevard Maréchal de Lattre 51160 Aÿ

    セラー見学:要予約。自社サイトから予約可能

    アヤラ

    筆者

    残念ながら、アヤラに訪問したことはありません。参加したお客さんからの評判はとても良いです。他のメゾンにはあまりない「試飲だけのプラン」は、時間が限られている方には良いかもしれません。

    Champagne Ayala(アヤラ)

    住所:1 rue Edmond de Ayala 51160 Aÿ

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    アンリ・ジロー

    筆者

    見学・試飲コースは、他生産者に比べても高額ですが、他のグループと混ざらないプライベートツアーで、丁寧に説明してもらえるため、参加者の満足度は高い印象です。樽への深いこだわりに感銘を受けるはず。

    アンリ・ジローでは「食事付コース」も用意されています。

    詳しくは別記事をご覧ください。

    Champagne Henri Girauld(アンリ・ジロー)

    住所:71 Boulevard Charles de Gaulle 51160 Aÿ

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    アイ村の小規模生産者

    大手のみならず、シャンパーニュ好きの方ならば聞いたことがありそうな小規模生産者もあります。

    アイのブドウ畑を持っている生産者がほとんどで、ワインガイドなどで高い評価を受けている生産者も多くあります。

    日本にも輸入されている主な生産者を列記します。

    アイ村にドメーヌを構える小規模生産者
    • ガティノワ(Champagne Gatinois)
    • アンリ・グートルブ(Champagne Henri Goutorbe)
    • ジェフロワ(Champagne Geoffroy)
    • クリスチャン・ゴセ(Champagne Christian Gosset)
    • ポール・ゴセ(Champagne Paul Gosset)
    • ドビー(Champagne Dauby)
    • アンドレ・ロジェ(Champagne André Roger)
    • ピエール・ブフ(Champagne Pierre Leboeuf)

    シャンパーニュ生産者の訪問可否は、個別に問い合わせる必要があります。

    アイ村のブドウ畑

    アイのブドウ畑(vignoble d'Ay)

    アイ村を訪れたなら、ぜひブドウ畑を歩いてみてください。

    生産者を訪問すると、ブドウ畑を案内してもらえることもあります。

    村と畑は隣接しているので、誰かを頼らなくても、気軽に歩いて行くことができます。

    筆者

    ブドウ畑を歩いていると、大手メゾンのロゴが入った標石(ボルヌ)を見つけたり、条件の良い南向きの斜面の畑が多いことに気付いたり。現地に行ったからこそわかる発見も多いとはず。また、単純に歩くだけでも気持ちが良いので、ぜひブドウ畑に行ってみてください。

    シャンパーニュを五感で楽しむ施設

    プレソリア(Pressoria)

    アイ村にある「プレソリア(Pressoria)」は、シャンパーニュを「五感」で学んで楽しめる見学施設。

    もちろん、見学の最後には、シャンパーニュの試飲もあります。

    もともと、大手生産者ポメリー(Champagne Pommery)の圧搾所だった建物が、プレソリアとして新たに生まれ変わりました。

    筆者

    日曜に開館しているので、週末のおでかけにおすすめ。また、映像・音響を活用していたり、実際に香りを嗅ぐといった「体験」に重きを置いた見学スタイルのため、子ども連れの見学も楽しめます

    PRESSORIA(プレソリア)
    住所:11 boulevard Pierre Cheval 51160 AY-CHAMPAGNE

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    ルネ・ラリック生誕の地

    アイの村役場(mairie d'Ay)
    アイの村役場(Marie d’Ay)。撮影時は音楽の日(fete de la musique)用に飾り付けられていた。

    アイ村は、ワインとしてのシャンパーニュの産地以外の顔もあります。

    アイ村は、宝飾デザイナー・ガラス工芸家として世界的に有名な、ルネ・ラリック(René Lalique, 1860-1945)が生まれた場所。

    ルネ・ラリックは、宝飾デザイナーとしてジュエリーを制作、カルティエやブシュロンといった有名宝石商に作品を提供した後、香水瓶のデザインを受けたことを契機に、ガラス工芸家としても名声を得ました。

    細かいことは知らなくても「ラリック」という名前を聞いたことがあるという方も多いかもしれません。

    ルネ・ラリックは、母方の家族がアイ村に住んでいたことから、子供時代の休暇をアイ村で過ごしていました。

    祖父と一緒に、ブドウ畑をよく歩いたというエピソードも残されています。

    ルネ・ラリック(Rene Lalique)銅像があるベンチ
    アイ村役場前のルネ・ラリック像があるベンチは、人気の写真スポット

    村役場の目の前には、ルネ・ラリックがベンチに腰掛けた姿の銅像があります。

    観光客がルネ・ラリックの隣に座って写真を撮ることができる人気スポット。

    ルネ・ラリックを巡るコース
    路面の道標を頼りに、ルネ・ラリックのコース(Parcours René Lalique)を歩くことができる

    また、アイ村では、「ルネ・ラリックを巡る散歩コース」も用意されています。

    村を1周できるコースになっているので、一般の観光でもこのコースに沿って歩いてみるのも良いかもしれません。

    詳しいコース地図は、アイ村公式サイト「ルネ・ラリック」のページで見ることができます。

    アイ村のレストラン&ワインバー

    Rôtisserie Henri IV

    Rôtisserie Henri IV(ロチスリー・アンリ・カトル)は、店名の通り「ロースト料理」がメインの店。

    夏場はテラス席が人気で、予約必須。

    シャンパーニュ生産者「アンリ・ジロー」と同じ通りにあります。

    Rôtisserie Henri IV(ロチスリー・アンリ・カトル)

    住所:46 boulevard de Charles de Gaulles

    Avarum

    アヴァラム(Avaram)

    くつろいだ雰囲気で食べられるレストラン「Avarum(アヴァラム)」。

    良心的な価格で、食事とワインを楽しめます。

    Avarum(アヴァラム)

    住所:18 rue Roger Sondag

    Calsis

    カルシ(Calsis)

    「プレソリア」併設レストランとして2023年7月19日にオープンした「Calsis(カルシ)」。

    前出レストラン「アヴァラム」シェフが経営しています。

    ブドウ畑に面したロケーションも魅力です。

    Calsis(カルシ)

    住所:11, Boulevard Pierre Cheval

    ネット予約可能

    La Frigousse

    ラ・フリグース(La Frigousse)

    La Frigousse(ラ・フリグース)は、エピスリー(高級食材店)ですが、店内・外にテーブルがあり飲食可能。

    ワインバー使いがおすすめ。

    村役場(le mairie)の正面にあります。

    https://twitter.com/lalalachampagne/status/1425362706119512067

    La Frigousse(ラ・フリグース)

    住所:7 place Henri Martin

    アイ村のホテル

    アイ村は、ホテルよりも、B&B式の宿泊施設が多めです。

    シャンパーニュ生産者が経営する宿泊施設を紹介します。

    アンリ・ジロー

    YouTube “MANOIR HENRI GIRAUD” @ Champagne Henri Giraud

    Manoir Henri Giraud & Spa(マノワール・アンリ・ジロー&スパ)は、人気生産者「アンリ・ジロー」直営の宿泊施設です。

    スパ(Spa)の名前が示す通り、屋内プールやハマムの設備があり、エステ・マッサージを受けることもできます。

    Manoir Henri Giraud & Spa(マノワール・アンリ・ジロー&スパ)

    住所:83 Boulevard Charles de Gaulle 51160 Aÿ

    ミシェル・ジャンティオム

    La Gentilhommière(ラ・ジャンティオミエール)は、アイにドメーヌがあるシャンパーニュ生産者「ミシェル・ジャンティオム」の宿です。

    18世紀の建物を修復、カントリー調の内装で、フランスの田舎ならではの素朴な可愛らしさがあります。

    La Gentilhommière(ラ・ジャンティオミエール)

    3 rue Jules Lobet 51160 Aÿ

    まとめ

    • アイ村は、アクセスが良く、観光的に見どころの多いグランクリュ
    • エペルネからの移動が便利、電車で4分・車で10分
    • 大手メゾンの本社、有名な生産者も多い
    • ブドウ畑が隣接、実際に歩くことをおすすめ

    エペルネ近郊の観光では、オーヴィレ村もおすすめです。

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