フランス北部の街・エペルネの旅は、こんな方にとてもおすすめです。
- 「シャンパン」を本場で味わってみたい
- 「モエ・エ・シャンドン」「ドン・ペリニョン」が好き
- 世界遺産を巡る旅が好き
- パリから日帰りで行ける旅先を知りたい
- 歩いて散策できる街を訪ねたい
- ドイツ、ベルギー、ルクセンブルグなど欧州在住で、休日のドライブ先を探している
エペルネは「シャンパーニュの都」と呼ばれるシャンパーニュの街です。
世界遺産登録もされている「シャンパーニュ通り」には、世界的に有名なシャンパーニュ生産者が軒を連ねています。
とりわけ有名なのが、シャンパーニュのトップメーカー「モエ・エ・シャンドン」です。
モエ・エ・シャンドン社のセラー見学・試飲、直営ショップでの買い物、,最高級シャンパーニュ「ドン・ペリニョン」で有名なドン・ペリニョン修道士の銅像での写真撮影は、エペルネ観光の人気スポットです。
シャンパーニュ通りには、他にもセラー見学やシャンパーニュの試飲が可能な生産者や店がたくさんあります。シャンパーニュのはしご酒も、エペルネならではの楽しみです。
エペルネは、パリから電車で1時間20分、シャルル・ド・ゴール国際空港から車で1時間40分で来ることができます。フランス旅行をする人にとって、アクセスのよい立地です。
エペルネは、知名度は比較的高い印象がありますが小さな街です。コンパクトな街なので、歩いて観光できる点も魅力です。
シャンパーニュ在住10年目(うちエペルネ在住7年目)、エペルネのシャンパーニュ生産者在職9年目の筆者が、地元情報や筆者の経験を交えながら、エペルネ観光のポイントを詳しく説明します。
エペルネはどこにある?
エペルネ(Epernay)は、パリの東北東に位置するマルヌ県(Marne)の街です。
同じマルヌ県にある街、ランスの南27kmにあります。
エペルネの人口は、約22000人(INSEE(フランス国立統計経済研究所)調べ)。ランスの約8分の1の規模の街です。
エペルネ市街の地図
この記事で紹介するすべての場所を、グーグルマップにまとめました。
エペルネの旅の計画、または旅の途中でお役立てください。
エペルネへの行き方
パリからエペルネへの行き方

エペルネは、パリからのアクセスが比較的良いことも魅力です。
パリからエペルネを目指す場合は、電車で移動することをおすすめします。パリ東駅からエペルネ駅までTER(在来線)に乗れば1時間20分で来ることができます。
パリからエペルネまでの交通手段別の所要時間は下表のとおりです。
交通手段 | 経路 | 所要時間 |
電車 (TER=在来線) | パリ東駅 ↓ エペルネ駅 | 1時間20分 |
車 | パリ ↓ エペルネ | 1時間45分~ |
高速バス | なし |
上表の車での所要時間を見て「意外と近い」と感じた方もいるかもしれませんが、あくまで順調に進んだ場合の時間です。パリ市内・パリ近郊では渋滞することが多いので、気を付けてください。
≫日本語で検索できる電車・バスの予約サイト Omio(オミオ)へ
シャルル・ド・ゴール国際空港からエペルネへの行き方
エペルネは、シャルル・ド・ゴール国際空港からのアクセスも比較的良い場所です。車を予約すれば1時間40分で来ることができます。
シャルル・ド・ゴール空港からエペルネまで行く場合、「電車」の利用はおすすめしません。限られた旅程の中で、乗り換えに時間を費やすのはもったいないからです。
交通手段 | 経路 | 所要時間 |
車 | シャルル・ド・ゴール国際空港 ↓ エペルネ市街 | 1時間40分 |
電車 | シャルル・ド・ゴール国際空港駅 ↓ TGV(高速鉄道)30分 シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅 ↓ TER(在来線) ランス・メゾン・ブランシュ駅(またはランス駅) ↓ TER(在来線) エペルネ駅 | 1時間45分~ |
高速バス | なし |
≫シャルル・ド・ゴール国際空港からエペルネまでの行き方の詳細記事へ
≫シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅からランス市街への行き方の詳細記事へ
フランスの他のワイン産地からエペルネへの行き方
シャパーニュ地方の観光客の中には、数日間かけて、フランスのワイン産地を周遊する旅をする方もいます。
他のワイン産地からシャンパーニュ地方への行き方の概要は下表のとおりです。
※下表の電車の経路は、パリを経由しない方法を紹介します。日本からの旅行客の場合、大きなスーツケースを持っている方が多く、パリの駅・地下鉄を乗り換えるのは大変だからです。
パリでの乗換に問題がないという方は、出発地→パリ→パリ東駅(Paris-Est)→エペルネ駅(Epernay)で検索してみてください。
経路 | 所要時間 |
ボーヌ(Beaune)発 | ブルゴーニュ地方|
【車】 ボーヌ ↓(A31・A5・A26経由) エペルネ | 3時間〜 4時間10分 |
ストラスブール(Strasbourg)発 | アルザス地方|
【電車・TGV】 ストラスブール駅 ↓ シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅(※エペルネまで23km、車で35分) | 1時間16分〜 1時間57分 |
【電車・在来線】 ストラスブール駅 ↓ エペルネ駅 | 3時間47分 |
【車】 ストラスブール ↓(A4経由) エペルネ | 3時間30分 |
ボルドー(Bordeaux)発 | ボルドー地方|
【電車・TGV】 ボルドー・サン・ジャン駅 ↓ シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅(※エペルネまで23km、車で35分) | 4時間01分 |
【車】 ボルドー ↓(A10・A4経由) エペルネ | 6時間20分〜 8時間30分 |
トゥール(Tours)発 | ロワール地方|
【電車】 トゥール駅 ↓ ル・マン駅 ↓ シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅(※エペルネまで23km、車で35分) | 4時間15分 |
【車】 トゥール ↓(A10・A14経由) エペルネ | 3時間30分〜 4時間40分 |
≫シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅からランス市街への行き方の詳細記事へ
≫日本語で検索できる電車・バスの予約サイト Omio(オミオ)へ
エペルネは近隣国からのアクセスも良好
フランス北部に位置するエペルネの街は、近隣国からの車でのアクセスも良好です。実際に、ドイツ、ベルギー、ルクセンブルグ、オランダから来る観光客は大勢います。
エペルネの近くに、2つの高速道路が通っています。
エペルネの近くを通る2つの高速道路
- A4-E50 (Paris – Strasbourg)
- A26-E17 (Calais – Troyes – Dijon)
近隣国の主な街からエペルネまでの車での移動時間の目安は次のとおりです。
【ルクセンブルグ】
- ルクセンブルグから3時間00分
【ベルギー】
- ブリュッセルから3時間20分
- アントワープから3時間45分
【ドイツ】
- フランクフルトから4時間40分
- デュッセルドルフから4時間45分
【オランダ】
- アムステルダムから5時間40分
【イギリス】
- ロンドンから5時間45分
エペルネの世界遺産「シャンパーニュ通り」は必見
エペルネの観光は「シャンパーニュ通り(Avenue de Champagne)」を抜きに語ることはできません。
フランスの全国紙「ル・モンド」は、エペルネのシャンパーニュ通りをこんな見出しをつけて紹介しました。
エペルネにある、「世界で最も裕福」な大通り
Champagne : à Epernay, l’avenue « la plus riche du monde », Le Monde
街の中心部、レピュブリック広場(Place de la République)から、シャンパーニュ通りを上るように進んで行けば、大手のシャンパーニュ生産者が現れます。
- モエ・エ・シャンドン
- ペリエ・ジュエ
- ポル・ロジェ
- ボワゼル
- ド・ヴノージュ
- ド・カステランヌ
- メルシエ
単に「シャンパン」生産者というだけではなく、シャンパーニュ生産者の中でも知名度・販売規模ともに、トップクラスの大手メゾンが軒を連ねる特別な通りです。
モエ・エ・シャンドン

エペルネで忘れてならないのは、シャンパーニュ生産者「モエ・エ・シャンドン(Champagne Moët et Chandon)」です。
モエ・エ・シャンドン社のポイントをざっくりと紹介します。
- 1743年創業のシャンパーニュのトップ・メーカー。
- 生産量は非公表。公式サイトでは「毎秒1本、世界中のどこかでモエ・エ・シャンドンのボトルが開けられています」と説明しています(大真面目に計算すれば、3153万6000本)。
- モエ・エ・シャンドンにとって、輸出相手国第1位はアメリカ、第2位が日本です。
- 通称「モエシャン」は、モエ・エ・シャンドンのシャンパーニュです。
- 通称「ドンペリ」は、モエ・エ・シャンドンの最高級シャンパーニュ「ドン・ペリニヨン」です。
- ドン・ペリニョン(1638-1715)は、エペルネからほど近いオーヴィエ村の修道士。シャンパーニュ造りの重要な技術「アッサンブラージュ(ブレンド)」を初めて採用した人物です。
モエ・エ・シャンドンのセラー見学
モエ・エ・シャンドンのセラー見学は、エペルネの超人気観光スポット。旅程が決まり次第、できる限り早く予約することをおすすめします。観光シーズンは1ヶ月前でも予約が取れないこともあるので気をつけてください。
セラー見学は、シャンパーニュの試飲2杯(モエ・アンペリアル、モエ・ロゼ)がついたスタンダードなコースが40€です(2023年5月現在)。
セラー見学予約は、公式サイトで可能です。ただし、公式サイトの販売条件を読む限り、予約キャンセル・返金を行なっていません。
ワイナリー見学予約専門サイト「Winalist(ウィナリスト)」経由での予約がおすすめです。公式サイトと同価格で予約可能で、予約日の7日前までは無料キャンセルできます。
≫モエ・エ・シャンドン公式サイト「ワインセラー訪問」ページへ(日本語。支払ページは英語)
≫Winalist(ウィナリスト)「モエ・エ・シャンドン」セラー見学予約ページへ(日本語対応)
モエ・エ・シャンドンの併設ショップ
セラー見学の受付のある建物の横には、直営ショップがあります。セラー見学をしない場合でも入ることができます。
モエ・エ・シャンドン、ドン・ペリニヨンのボトルはもちろん、オリジナル・グッズの販売も行なっています。
モエの世界観を映すような、高級感あふれるお店です。買い物をしなくても、訪れる価値のある場所です。
エペルネ屈指の写真スポット「ドン・ペリニヨン」像

モエ・エ・シャンドン本社・シャンパーニュ通り側の入口で、出迎えてくれるのが「ドン・ペリニヨンの銅像」です。
セラー見学の受付や直営ショップの手前にあるので、すぐにわかります。
世界中から来た観光客が必ず記念撮影をする人気写真スポットです。エペルネにお越しの際はぜひお忘れなく。
シャンパーニュ生産者のセラー見学
シャンパーニュ通りにメゾンを構えるシャンパーニュ生産者は、一般の観光客向けにセラー見学、シャンパーニュ試飲を行なっています。ポル・ロジェ社は、観光客向けの活動を行なっていません(2023年5月現在)。
シャンパーニュ生産者のセラー見学の予約申込は専用予約サイトを使うと便利です。当サイトでは「ウィナリスト(Winalist)」の利用をおすすめします。
≫ワイナリー見学を簡単に予約できる「ウィナリスト」の詳細記事へ
気球に乗って、エペルネを一望

エペルネには、搭乗可能な気球「バロン・カプティフ(Ballon captif)」があります。バロン・カプティフとは、地上とロープでつながれた「係留気球」です。
気球に乗ると、こんな楽しみ方ができます。
- 地上150mの地点に10分ほど滞在して360度の景色を見ることができます。
- 見下ろせば、シャンパーニュに並ぶメゾン、エペルネの街並みがよく見えます。
- 視線を先に延ばせば、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、モンターニュ・ド・ランスの丘陵を見ることができます。
- シャンパーニュ付き搭乗券を購入すれば、空中でシャンパーニュを飲みながら景色を眺めることができます。
係留気球「バロン・カプティフ(Ballon captif)」
住所:Esplanade Charles de Gaulle 51200 EPERNAY
シャンパーニュ博物館

2021年に開館した「シャンパーニュのワインと地域考古学の博物館(Musée du vin de Champagne et d’Archéologie régionale)」(以下「シャンパーニュ博物館」と表記)は、エペルネの新しい観光スポットです。
もともとはシャンパーニュ・ペリエ・ジュエ(Champagne Perrier-Jouët)のオーナーの自邸だった「シャトー・ペリエ」が、数年がかりの修復を経て、博物館として生まれ変わりました。
シャンパーニュ博物館の展示は、各階ごとに分類されています。
3階 | 考古学 |
2階 | シャンパーニュのワイン コレクション |
1階 | 地質学と古生物学 |
併設のミュージアム・ショップも要チェック
見学後、シャンパーニュ博物館の併設ショップもお見逃しなく。展示品をモチーフにしたオリジナルグッズの他、シャンパーニュ関連の書籍も充実しています。
入館チケット販売窓口と同じ場所にショップがあるので、残念ながら博物館の見学時間がないという方も「ショップだけ見たい」旨を係の人に伝えれば買い物を楽しむことができます。
シャンパーニュのワインと地域考古学の博物館
シャンパーニュのワインと地域考古学の博物館(Musée du vin de Champagne et d’Archéologie régionale)
住所:Château Perrier, 13, avenue de Champagne
※以下、2023年4月に公式サイトで確認した情報です。
閉館日:
- 火曜日
- 1月1日、5月1日、12月25日
開館時間:
- 4月1日~10月31日 10~19時
- 11月1日~3月31日 13時30分~18時(週末は10~18時)
※ 最終入館は、閉館時間の1時間前まで
平均見学時間:1時間30分
入館料:
- 大人 9,50 €
- 学生(13~25歳)・シニア(65歳以上) 6,30 €
- 13歳未満 無料
- 毎月第1日曜日は入館無料
- 入館料には音声ガイドの料金も含まれています。
- 音声ガイドの対応言語:フランス語、英語、ドイツ語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、中国語、日本語
「庭園」の訪問も忘れずに

シャンパーニュ博物館を訪れた際には、ぜひシャトー・ペリエの裏にある「庭園」を訪ねることもお忘れなく。もっと言えば、博物館に訪れる時間はなくても、せめて庭園だけでも訪ねることをおすすめします。
博物館の開館時間よりも、庭園の開館時間は朝・晩とも数時間長いですし、庭園の入園料は無料です。
庭園の池に映るシャトー・ペリエの美しさは、シャンパーニュ通り側から見る城館とはまた違った趣です。
シャンパーニュ通り側から庭園に入り、奥の方へと歩みを進めていけば、エペルネ駅にほど近いランス通り(rue de Reims)まで通り抜けることもできます。
開園:毎日
料金:無料
開園時間:
- 4月1日~10月31日 8~21時
- 11月1日~3月31日 8~20時
≫シャンパーニュを「感じる」新施設、プレソリア(アイ村)の記事へ
歩いて行けるブドウ畑

エペルネは、市街地からブドウ畑まで徒歩で行ける点も魅力のひとつです。
いちばん気軽に行けるブドウ畑は、シャンパーニュ・メルシエの裏にあるブドウ畑です。駐車場とつながる階段を上れば、すぐにブドウ畑があります。
広くはありませんが、ブドウ木の様子を間近に見ることができます。
7月14日夜、白い服でピクニック「ソワレ・ブランシュ」
フランスの祝日、7月14日「フランス革命記念日」の夜、シャンパーニュ通りでは「ソワレ・ブランシュ」が開かれます。
ソワレ・ブランシュを翻訳すると「白い夜のパーティー」。参加者のドレスコードは「白い服」です。白い服を着て、楽しい夜のひと時を過ごすイベントをソワレ・ブランシュと言います。
シャンパーニュ通りのソワレ・ブランシュのポイントは次のとおりです。
- 参加無料
- ドレスコードは「白い服」(白ければTシャツでもデニムでも、気楽な服装でOK)。
- ピクニックの準備(食べ物・飲み物)を忘れずに。
- 当日のシャンパーニュ通りは午後から通行止めになり、テーブルと椅子が並びます。
- 夕方からテーブルの「場所取り」の人が集まり始めます。
- 特設ステージで生バンド演奏があり、ステージ周辺では踊る人もたくさんいます。
- 例年、花火の打ち上げがあります。
12月第2金曜日の週末、光の祭り「レ・ザビ・ド・リュミエール」
毎年12月第2金曜日の週末は、エペルネの街を光で彩るイベント「Les Habits de Lumière(レ・ザビ・ド・リュミエール)」が行われます。
シャンパーニュ通りを中心に、エペルネの街のあちらこちらが、光の装飾で彩られます。イルミネーションのみならず、他にもいろいろなイベントが用意されています。
エペルネの冬祭り「レ・ザビ・ド・リュミエール」は、こんな感じです。
- 毎年12月第2金曜日の週末に開催、主なみどころは金・土曜の夜。
- 街の建物がイルミネーションで飾られます。
- シャンパーニュ通り沿いの生産者は、金・土のみ臨時夜間営業。シャンパーニュと音楽を楽しむことができます。
- 他のイベントは、プロジェクション・マッピング、パレード、花火など。
- 土曜朝は、地元星付きシェフによるシャンパーニュに合う一皿の調理の実演と試食。
- 日曜朝は、クラシックカー400台のパレード
≫エペルネの冬祭り「レ・ザビ・ド・リュミエール」の詳細記事へ
エペルネで食べる(1)レストラン&ワインバー
Sacré Bistro(サクレ・ビストロ)
2 Place Auban Moët, 51200 Epernay
ランスにある人気グルメバーガー店「サクレ・バーガー」の姉妹店。看板商品のハンバーガーはもちろん、タパスのようなおつまみも多少あり、ビストロとしてもワインバーとしても使える店。小規模生産者のシャンパーニュは、エペルネで随一の品揃え。
Bistrot le 7(ビストロ・ル・セット)
13 Rue des Berceaux, 51200 Epernay
エペルネで唯一の星付きレストランだった「レ・ベルソー」(現在は閉店)の流れを汲むビストロです。毎日営業しているので、店探しに困る日曜・月曜に頼りになる店の1つ。シャンパーニュは大手メゾンから小規模生産者まで多く揃えています。
Symbiose(サンビオーズ)
5 Rue de Reims, 51200 Epernay
現代的なスタイルのフランス料理。胃もたれするようなことなく、心地よく食べることができます。
La Grillade Gourmande(ラ・グリヤード・グルマンド)
16 Rue de Reims, 51200 Epernay
名前の通り「グリル」する料理が名物。肉や魚を暖炉状のグリルで焼いてくれます。かしこまる必要はありませんが、クラシックなレストランの雰囲気があります。夏場はテラス席が人気。分厚いシャンパーニュのリストは、どちらかと言えば大手生産者が多め。
Chez Max(シェ・マックス)
13 Avenue Alfred Anatole Thévenet, 51530 Magenta
エペルネの隣「マジェンタ」にある店ですが、マルヌ川にかかる橋を渡ってすぐの場所なので「ほぼエペルネ」です。地元客、観光客ともに愛される老舗店。店主自ら注文客の目の前で味付けしてくれる名物のタルタルステーキは楽しく美味しい一皿です。シャンパーニュの選択肢はあまり多くありませんが、店が厳選した銘柄が並んでいます。QRコードで読み込むタイプのメニューは日本語にも対応。
Le Stelvio(ル・ステルヴィオ)
4 Place Pierre Mendès France, 51200 Épernay
エペルネ駅から近いイタリア料理店。持ち帰りのピザの注文も可能。数は少ないですが、ビーガン・メニューもあります。
#Brut(ブリュット) https://www.instagram.com/bar_brut/
25T Avenue de Champagne, 51200 Épernay
シャンパーニュ通りで唯一、シャンパーニュ生産者直営ではない、独立したシャンパーニュ・バー。シャンパーニュとワインは自然派のみ。生産者と同価格でボトルの購入も可能。おつまみはサラミや小瓶に入ったパテやフォアグラなど。その場で調理した料理はありません。庭にあるテラス席が人気。観光シーズンは週末の遅い時間まで開いているので「夕食後のもう1杯」を叶えてくれる店。
エペルネで食べる(2)軽食・惣菜・チーズ
軽食
Kitsch Café(キッチュカフェ)
4 Rue Saint-Rémy, 51200 Épernay
日曜朝も営業するおしゃれ系カフェ。「街でいちばん美味しいコーヒー」との呼び声もある店。コーヒーのテイクアウト可能。
Le Prestige Burger(プレステージ・バーガー)
46 Rue Saint-Thibault, 51200 Épernay
隣接する精肉店直営のハンバーガーショップ。注文の際に「肉の焼き加減」の希望も聞いてくれます。しっかりお腹いっぱいになりますが、「気軽な食事」として紹介します。バーガーは「Petit(小)」で普通サイズ の印象。
Le Bosphore Kebab ケバブ
27 Rue Gambetta, 51200 Épernay
暖かい軽食がほしい時や、レストランのランチタイムを逃してしまった時など、使い勝手の良い店。テイクアウトがおすすめ。筆者のおすすめは、ケバブよりも薄焼生地に巻いた「Galette(ガレット)」です。肉をたっぷり入れて巻いてくれます。
惣菜
Charcuterie Maingre(シャルキュットリー・マングル)
9 Place Hugues Plomb, 51200 Épernay
見た目にもきれいな気の利いた前菜・サラダ、量り売りのハム、手作りのグラタンやラザニアなどの惣菜、種類は多くないものの質の良いチーズなどが並びます。「何を食べても美味しい」と地元客からの信頼が厚い店。昼前、夕方は特に賑わっています。
チーズ
La Cloche à Fromage(ラ・クロッシュ・ア・フロマージュ)
19 Rue Saint-Thibault, 51200 Épernay
市街地で唯一のチーズ専門店。食べ頃のチーズが幅広く揃っています。
Bons Vivants ! (ボン・ヴィヴァン)
5 Place Auban Moët, 51200 Épernay
エピスリー(高級食材店)ですが、チーズも取り扱っています。ハムやクラッカーなど、おつまみ類がたくさん揃っています。
お菓子
Vincent Dallet(ヴァンサン・ダレ)
26 Rue Général Leclerc, 51200 Épernay
エペルネでパティスリーといえば、ここです。「マカロンと一緒にシャンパーニュを楽しみたい!」とばかりに、マカロンを買い求める観光客は多いです。特に夏は、自家製のアイスクリーム&シャーベットが大人気。「シャンパーニュ」のシャーベットもあります。
朝市(マルシェ)
土曜朝にエペルネにいる場合は、朝市(マルシェ)に行くことをおすすめします。
野菜・果物、肉、魚はもちろんのこと、惣菜、チーズ、パン、生花なども揃います。
エペルネから半径20km程度離れたところから買いに来る人も多く、シャンパーニュ生産者が買い物をしている姿もよく見かけます。
場所:Halle Saint-Thibault
時間:毎週土曜日の午前
毎日営業のスーパーマーケット
Diagonal(ディアゴナル)
22 Place Auban Moët, 51200 Épernay
毎日営業(7:30~21:00。2023年4月現在)しています。一般的な食料品と日用品は一通り揃います。日曜日も営業している貴重な店。
エペルネで買う
シャンパーニュ&ワイン
le 520(ル・サンク・ソン・ヴァン)
シャンパーニュ生産者と世界中の愛好家から支持されるワインショップです。日本人のリピーター客もたくさんいます。マグナムボトルの品揃えも他の店よりも多めです。また、シャンパーニュ以外のワインも充実。店主が年に数回行くという「コルシカ」のワインも揃っています。
La Cave Salvatori(ラ・カーヴ・サルヴァトーリ)
80代になっても働いていた名物マダムはお亡くなりになってしまいましたが、現在も店は健在です。
エペルネ土産
「エマニュエル・ブリエ」のチョコレート
「サロン・ド・ショコラ」でも複数の賞を受賞するなど、フランスで有名なチョコレート職人、Emmanuel Briet(エマニュエル・ブリエ)氏のチョコレート店。
エペルネに来る日本人の目的は、シャンパーニュか、エマニュエル・ブリエかのどちらかであると言っても過言ではありません。熱心なチョコレートファンには、とても有名なお店です。
もちろん、地元でも人気店で、贈り物やイベントの際に買い求める方はたくさんいます。また、シャンパーニュ生産者の顧客も多く、生産者の要望に合わせて、シャンパーニュに合うチョコレートの創作も手掛けています。
グレーのリボンがかけられた鮮やかなピンクの箱も美しい、喜ばれるお土産です。
Emmanuel Briet(エマニュエル・ブリエ)
13 Rue Porte Lucas, 51200 Épernay
エペルネで泊まる
ホテル
Jean Moët(ジャン・モエ)
エペルネ駅、シャンパーニュ通りも近く、食事や買物にも便利な抜群の立地。4ツ星ホテル。
Ibis Epernay Centre Ville(イビス・エペルネ・サントル・ヴィル)
市街地にありとても便利。専用の駐車場もあり。
Le Clos Raymi(ル・クロ・レミ)
19世紀に建てられた邸宅に、数部屋の客室があるプチホテル。客室ごとにインテリアのテーマがあります。エレガントな内装専用駐車場あり。3ツ星ホテル。
Kyriad(キリアド)
筆者はここを定宿にしているお客さんを数組知っています。「眠るだけだし、価格が手頃で駐車場もあるから、エペルネに来た時はいつもここに泊まる」という方が多いです。
シャンパーニュ生産者の高級B&B
シャンパーニュ通りには、シャンパーニュ生産者直営の宿がいくつもあります。
Champagne André Bergère(シャンパーニュ・アンドレ・ベルジェール)
Le 25bis by Leclerc Briant (ル・ヴァンサンクビス・バイ・ルクレール・ブリアン)
Les Suites du 33(レ・スュイット・デュ・トラントトロワ)
Villa Signolle by Michel Gonet(ヴィラ・シニョール・バイ・ミシェル・ゴネ)
紹介したホテル・B&B以外にも、エペルネにはたくさんの宿泊施設があります。予算や目的に応じて検索してみてください。

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