「シャンパーニュの都」と呼ばれるエペルネ。
せっかくエペルネに来たのだから「シャンパーニュと一緒に食事を楽しみたい」という方も多いと思います。
筆者がエペルネにあるおすすめのレストランとワインバー8店を厳選、料理の美味しさはもちろん、シャンパーニュの品揃えにも筆者視点でコメントを添えました。
エペルネのレストラン&ワインバー選びの参考にしてください。
エペルネのおすすめレストラン&ワインバー厳選8店
Sacré Bistro
ランスにある人気グルメバーガー店「サクレ・バーガー」の姉妹店。
看板商品のハンバーガーはもちろん、タパスのようなおつまみも多少あり、ビストロとしてもワインバーとしても使える店です。
小規模生産者のシャンパーニュは、エペルネで随一の品揃え。
ランスにある姉妹店「サクレ・バーガー」同様、ワイン専門誌が選ぶフランス国内の「2023年度・TOP100ブラッスリー・ビストロ・レストラン」に選出されています。
平日でも、ドアに「Complet(満席)」の張り紙がしてあることは珍しくない予約必須の人気店です。
小規模なシャンパーニュ生産者が好きな方は、この店のシャンパーニュ・リストは必見です。
Why Not
日本人でいうところの「コスパが良い店」に近い感覚で、フランス人は「カリテ(質)・プリ(価格)が良い店」を好みます。
エペルネっ子から、カリテ・プリが良い店として評判が高い印象のあるのが「ホワイ・ノット」です。
エペルネのレストラン「Why not(ホワイノット)」でランチ🍽️
— LaLaLaChampagne🍾 (@lalalachampagne) November 3, 2023
前菜とメインのセットを選択。どちらも食べ応えがありました。寒いので、温かい前菜がうれしいですね☺️ pic.twitter.com/6SkWOMYDUn
オープンした当時は小さな店でしたが、すぐに評判となり、現店舗に移転して座席数が増えました。
Symbiose
シェフのMaxime Moret(マキシム・モレ)氏は、ゴー・ミヨ2019年版「若き才能」を受章しています。
メニューを見ると、ブジー産エスカルゴ、ジャンボン・ド・ランスなど、地元の食材も積極的に使われているのがわかります。
ワインリストには、フランスの各産地の有料生産者が名を連ねています。
地元シャンパーニュは、評価の高い小規模生産者が並んでいる印象です。
いまどきなフランス料理で、胃もたれするようなことなく心地よく食べることができます。
La Grillade Gourmande
ミシュラン・ガイドから、価格と品質のバランスが優れている店に贈られる「ビブ・グルマン」を受章しています。
Les spécialités de ce restaurant ? Pigeonneau désossé au foie gras en feuilleté, ris de veau à la bourgeoise et grillades sur la braise, le tout préparé par un sympathique chef, Lyonnais d’origine. Côté cadre : la chaleur et la convivialité priment. Aux beaux jours, on profite du jardin d’été.
このレストランの名物料理は?鳩とフォアグラのパイ包み、ブルゴーニュ風リ・ド・ヴォー、炭火のグリル焼、リヨン出身の感じの良いシェフによってすべて用意されたものだ。暖かで和やかな雰囲気。天気の良い日、夏の庭を楽しめる。
La Grillade Gourmande, Le Guide Michelin
店名の「グリル料理」が名物。
肉や魚を暖炉状のグリルで焼いてくれます。
夏場はテラス席が人気。
分厚いシャンパーニュのリストは、どちらかと言えば大手生産者が多めな印象です。
お店に行くと、シェフが各テーブルを回って挨拶しています。かしこまる必要はありませんが、良い意味でクラシックな雰囲気のあるレストランだと思います。
Chez Max
シャンパーニュのボトルの形のネオン・サインが目印の「シェ・マックス」。
エペルネの隣「マジェンタ」にある店ですが、マルヌ川にかかる橋を渡ってすぐの場所なので「ほぼエペルネ」です。
地元客・観光客ともに愛される老舗店。
店主のフランクさんが、注文客の目の前で調味する名物「タルタルステーキ」は楽しく美味しい一皿です。
タルタルステーキといえば、🇫🇷定番メニューですが、テーブル横で仕上げてくれるお店はなかなかありません。シェ・マックスのそれは、見て楽しい、食べて美味しい1皿です😋 https://t.co/2BgkXggE5t pic.twitter.com/SA4fd9jiMA
— LaLaLaChampagne🍾 (@lalalachampagne) December 14, 2023
食後のチーズを注文すると、フランクさんがワゴンに載せたチーズを持ってきて、ひとつずつ説明してくれます。
上写真は、世界的に有名なワイン評論家、ジェームス・サックリング氏の投稿。
「フランスのビストロでチーズを選ぶことは、エペルネのシェ・マックスでのように、断ることなんてできません。」
シャンパーニュの選択肢はあまり多くありませんが、店が厳選した地元ならではの銘柄が並んでいます。
ランチ予約をすると「13時15分までに店に来てください」と念を押されます。
それ以降の入店はできませんから、気をつけてください。
フランクさんの妙技見たさに、わたしは毎回タルタルステーキを頼んでしまいます。QRコードで読み込むタイプのメニュー表が用意されており、日本語に対応しています。
Chez Max(シェ・マックス)
13 Avenue Alfred Anatole Thévenet, 51530 Magenta
\ コード入力&初予約で20€分ポイントもらえる! /
アプリ(またはサイト)で予約時、Promo code欄 に 82BEE77F をコピぺしてください。
Bulles et Bonheur
シャンパーニュ通りを挟んで、シャンパーニュ・メルシエ(Champagne Mercier)の真向かいに位置する「シャンパーニュ・エロディー・デ(Champagne Elodie.D)」。
エロディー・デが2023年にオープンした直営レストランが「ビュル・エ・ボヌール」です。
本格的なフランス料理を提供。
コース料理は、ランチ限定コース40€(2024年2月時点)のほか、5皿・7皿仕立てのコースもあります。
生産者ならではのペアリング提案があり、訪問客にとっては、まさに「泡(ビュル)&幸せ(ボヌール)」を味わうことができます。
シャンパーニュ通りにある「エロディ・デ(Champagne Elodie D.)」がオープンしたレストラン「Bulles et Bonheur(ビュル・エ・ボヌール)」でランチ。エペルネで日曜営業の店は貴重。どれも美味しく頂きました。淡いピンク基調のインテリアもかわいらしい雰囲気。 pic.twitter.com/iy6wcDC9bJ
— LaLaLaChampagne🍾 (@lalalachampagne) February 25, 2024
シャンパーニュ通りで唯一のレストラン。市街地からシャンパーニュ通りを上り、食事を取ってから来た道を下るのも良いコースになりそうです。なお、エロディー・デは宿泊することもできます。
Bulles et Bonheur(ビュル・エ・ボヌール)
73, avenue de Champagne 51200 Epernay
\ コード入力&初予約で20€分ポイントもらえる! /
アプリ(またはサイト)で予約時、Promo code欄 に 82BEE77F をコピぺしてください。
エロディー・デの宿泊情報は別記事で紹介しています。
#Brut
シャンパーニュ通りの中腹、信号のある横断歩道のすぐ脇にある「ブリュット」。
メゾンが軒を連ねるシャンパーニュ通りで唯一の独立したシャンパーニュ・バーです。
シャンパーニュとワインは自然派のみ。
ボトル販売も行っており、生産者価格で購入することができます。
おつまみはサラミや小瓶に入ったパテやフォアグラなどで、店で調理する料理の提供はありません。
隣接する建物は、地元では有名な古くからあるシャンブル・ドット(B&B)。
天気の良い日は、そのB&Bの庭を利用した心地の良いテラス席でシャンパーニュを楽しめます。
店主カップル(レオニー&ジュール)と家族が暖かく迎えてくれます。
観光シーズンは週末の遅い時間まで開店。「夕食後のもう1杯」を叶えてくれるエペルネでは貴重なお店です。
#Brut(ブリュット)Instagram
25 Ter – 27 Avenue de Champagne, 51200 Epernay
Cook’in
タイ料理レストラン「クッキン」。
フランス人シェフが腕を振るうタイ料理は、本格的な技術や定番メニューもありながら、フランスの要素も感じるスタイルです。
ミシュラン・ガイドから、価格と品質のバランスが優れている店に贈られる「ビブ・グルマン」を受章しています。
Ce restaurant est le lieu de rencontre entre les univers français (lui, en cuisine) et thaïlandais (elle, en salle). Le résultat est une cuisine fusion (Saint-Jacques poêlées, salade de lentillons au gingembre, bisque de crustacés au curry rouge) avec quelques “incontournables” (soupe “tom yum talay”, wok de gambas au curry panang…). Prix raisonnables.
このレストランは、フランス人(調理場にいる彼)とタイ人の(ホールにいる彼女)の世界が出会う場所です。その結果は、いくつかの欠かせない料理(トム・ヤム・タレスープ、海老のカレー炒め)を加えた、フュージョン料理(フライパンで焼いたホタテ、生姜風味のレンズ豆のサラダ、レッドカレー入り魚介のビスク)です。良心的な値段。
Cook’in, Le Guide Michelin
シャンパーニュは、店が選んだ小さな生産者のボトルが多い印象です。
スティルワインは、手ごろな価格のフランス産ワインがリストに並んでいます。
地元の人はもちろん、エペルネを定期的に訪れる外国人観光客の中にも、この店のファンは多い印象です。
タイ料理ではありますが、「アジアの料理はほっとする」と言って、エペルネに来る度にこの店に寄る日本人のお客さまもいます。
Cook’in(クッキン)
18 rue Porte Lucas 51200 Epernay
tel : +33 3 26 54 89 80
番外編
前出の8店舗とは別に、番外編として4店舗紹介します。
ポイントは次の2点です。
- 日曜営業している(※観光オフシーズンは日曜閉店の場合もあるので注意)
- 子連れでも行きやすい
※必ずしも、両方の条件を満たしている訳ではありません。
Le Sardaigne
毎日営業、お子様連れの方にもおすすめの店です。
エペルネ駅を出て直進、すぐに出会うロータリーが、ピエール・メンデス広場。
広場沿いにある赤い屋根が目印の店が、エペルネで長く親しまれるイタリア料理店「ル・サルデーニャ」です。
石焼窯で焼くピザが自慢の店ですが、他の料理も充実しています。
ピザは、テイクアウトも可能です。
Le Stelvio
毎日営業、お子様連れでも問題ないでしょう。
前出のル・サルデーニャと通りを挟んで隣にあるイタリア料理店「ル・ステルヴィオ」。
元々ル・サルデーニャで働いていた方が独立してオープンした店です。
持ち帰りのピザの注文も可能。
数は少ないですが、ビーガン料理の選択肢もあります。
Le Stelvio(ル・ステルヴィオ)
4 Place Pierre Mendès France, 51200 Épernay
La pomme d’or
バーのような看板がかかる「La pomme d’or(ラ・ポム・ドール)」は、エペルネの老若男女に長年親しまれる食堂的なレストランです。
ビルの2階にあるせいか、それとも1階のビル入り口に自動車教習所の教官や学生が集まりがちなせいか、少し入りにくい雰囲気があるかもしれませんが心配無用。
今日のランチメニューなら20€以下でお腹が満たされます。
お子様メニューが用意されており、家族連れもよく見かけます。
冬の寒い日に美味しい「タルティフレット」。よく炒めた玉ねぎ、ホクホクのじゃがいも、塩気のあるベーコンに、熱々のチーズがとろりと絡まって、温まります。
— LaLaLaChampagne🍾 (@lalalachampagne) November 21, 2024
エペルネ「La Pomme d’Or」。ランチ時は近所で働く人や家族連れで賑わっていました。 pic.twitter.com/BpPi0DpvGU
エペルネ出身で今は別の街に住む友人が、久しぶりにエペルネに来た時に「La Pomme d’orって今もある?良かったー!」と喜んでいました。地元の人の胃袋を長年支える食堂的存在の店です。友人男性がパスタを注文したら、3人前くらいありそうな量でした。心配な方は注文前に料理の量を確認してください。
La pomme d’or(ラ・ポム・ドール)
12 Rue Eugène Mercier, 51200 Épernay
LE PRESTIGE BURGER
日曜営業はありませんが、子ども連れの方におすすめです。
地元の人はもちろん、観光客にも人気のグルメバーガー専門店「ル・プレステージ・バーガー」。
隣の精肉店「Le Prestige de la Viande(ル・プレステージ・ド・ラ・ヴィヨンド)」 が営むハンバーガー店だけあって、肉の質の良さが自慢です。
ハンバーガーのサイズは2つあります。
- Petit(プティ)=小
- Grand(グランド)=大
プティが、一般的なハンバーガーのサイズです。
注文時には、肉の焼き加減も伝えてください。
肉の焼加減の表現:
- Saignant(セニャン)=レア
- A point(ア・ポアン)=ミディアム
- Bien cuit(ビアン・キュイ)=ヴェルダン
また、メニューには「ベジタリアン・バーガー」もあります。
LE PRESTIGE BURGER(ル・プレステージ・バーガー)
46 Rue Saint-Thibault, 51200 Épernay
エペルネでレストランに行く際に注意したいこと
レストランをおすすめする前に、エペルネでレストランに行く際に注意したいことをお伝えします。
どれも当たり前と思えるようなことですが、意外と見落としがちですから、さっと確認してください。
昼食・夕食の時間帯を逃さない
レストランでしっかり、美味しい料理を食べたいという方は、ランチ・ディナータイムの主要な時間帯を逃さないように気を付けてください。
店によりますが、13時半頃にはランチのラストオーダーが終わることが多い印象です。
特にレストランのランチタイムを逃して、ディナータイム前の時間帯は、食べられるものが非常に限られてしまいますので注意してください。
行きたい店は前もって予約する
「この店に行きたい!」という店がある場合は、前もって予約することを強くおすすめします。
特に、週末(金・土曜)と日曜・祝日は、予約をしておかないと店探しに時間がかかったり、食べそびれる可能性さえあるので注意してください。
エペルネは小さな街です。
街の規模に比べれば、飲食店の数は多いといえそうですが、観光客が多い週末はどこの飲食店も満席状態になります。
金曜の夕方に「おすすめのレストランあったら教えて!」と観光客に質問されることがありますが、「もしテーブルが見つかったらラッキーですよ.…」と回答せざるをえません。
日曜・祝日に開いている店を確認・予約しておく
日曜・祝日は、驚くほどレストランは閉まります。
ランスは大きな街なので、好みかどうかは別としても開いている店はあります。
ところが、エペルネでは、そもそも開いている店がわずかという状態です。
お昼はサンドイッチでOKと思っても、日曜・祝日に開いているパン屋さんも限られているため、サンドイッチも売切れていた…ということも珍しくありません。
日曜・祝日のエペルネでの食事は、予め計画を立てておくことをおすすめします。
まとめ
- レストランで食べたい方は、昼食・夕食の時間帯を逃さないように注意
- 行きたい店がはっきりしている場合は、前もって予約することを強くおすすめします
- 観光客が多い週末は、エペルネのレストランほぼ満席状態に
- 日曜・祝日はそもそも開いている店が少ないので事前準備と予約を忘れずに
エペルネの観光情報は、下の記事を参考にしてください。
食事をする場所は、レストランだけに限りません。
シャンパーニュ生産者が提案する「シャンパーニュと食事のペアリング」体験も検討の余地があります。
ランスのレストラン情報は、次の2記事を参考にしてください。
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