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    シャンパーニュ生産者で味わう、食とワインのペアリング体験

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    シャンパーニュ生産者が提案する「シャンパーニュと料理のペアリング体験」がシャンパーニュ観光の新たなトレンドになりつつあります。

    現在、併設レストランを建設中の生産者がいくつもありますから、食事を提供する生産者は今後も増える傾向にありそうです。

    シャンパーニュ生産者のメゾンやドメーヌで、シャンパーニュと料理の組み合わせを楽しむ贅沢な体験は、忘れられない旅の思い出になるはず。

    ペアリング体験を実施するシャンパーニュ生産者と予約方法を紹介します。

    目次

    生産者で「ペアリング」体験

    シャンパーニュ生産者の一般向けの観光といえば、セラー見学&シャンパーニュの試飲が一般的ですが、最近は「食事の提供」を含むプランを用意するメゾン・ドメーヌが増えています。

    ワインと料理の組み合わせで美味しさの最大効果を引き出すことを「ペアリング(Pairing)」と呼びます。

    一部の生産者がスタートした食事を含むプランは、シャンパーニュ生産者自身が提案する「シャンパーニュ・ペアリング体験」といえます。

    セラー見学、シャンパーニュ、食事が含まれる訳ですから費用は高価になりますが、歴史ある豪華なメゾンや、畑とカーヴが隣接するドメーヌで味わう料理とシャンパーニュのペアリングは、忘れられない体験となるはずです。

    シャンパーニュ生産者が提供する食事プランを紹介します(※すべて2024年7月時点の費用・内容です)。

    筆者

    ワインと料理の相性の良い組み合わせを、結婚を意味するフランス語「マリアージュ(mariage)」と呼ぶ表現もありますが、近年は「ペアリング」の方がよく使われています。

    ペリエ・ジュエ(エペルネ)

    エレガントな世界観で、日本でも人気の高いシャンパーニュ生産者、ペリエ・ジュエ(Champagne Perrier Jouet)。

    ペリエ・ジュエで特に有名なシャンパーニュが、エミール・ガレ作の「アネモネの花」が描かれた美しいボトル入りのプレステージ・キュヴェ「ベル・エポック(Belle Epoque)」。

    プレステージ・キュヴェの名前を冠したメゾン・ベル・エポック(Maison Belle Epoque)」で、ランチまたはディナーを楽しむことができます。

    メゾン・ベル・エポックには、エミール・ガレ、ロートレック・トゥールーズ、ギマールなど、アール・デコの時代を代表する芸術家の貴重な作品の数々が飾られています。

    セバスチャン・モレオン氏(左)とピエール・ガニェール氏

    パリ・ミシュラン3ツ星店として有名な「ピエール・ガニェール(Pierre Gagnaire)」が協力、同店のセバスチャン・モレオン(Sébastien Morellon)氏がメゾン・ベル・エポックの専属シェフとして迎えられています。

    「メゾン・ベル・エポックは、あまり手を加えすぎず、地元の食材を用いて、目に美しくシンプルで、それでいて繊細な料理を提供する」(セバスチャン・モレオン氏)。

    ペリエ・ジュエ公式サイト「2023年春のメニュー」によれば、コース料理は(前菜・魚料理・口直しの一皿・肉料理・デザート)の構成で、合わせるシャンパーニュは次の4種です。

    • Perrier Jouet Blanc de Blancs
    • Perrier Jouet Belle Epoque Blanc de Blancs 2012
    • Perrier Jouet Belle Epoque 2014
    • Perrier Jouet Belle Epoque Rosé 2013

    ランチの予約は、ペリエ・ジュエに直接連絡してください(電話・メール)。

    ペリエ・ジュエ(Champagne Perrier Jouet)

    La Maison Belle Epoque

    https://www.perrier-jouet.com/fr-fr/nous-rendre-visite/la-maison

    住所:11 Avenue de Champagne, Epernay

    電話:+33 6 74 27 05 88

    ランチ(火〜土曜)、ディナー(火〜木曜)※いずれも要予約

    料金:1人350€ (ワイン代含む、税込)

    アンリ・ジロー(アイ)

    アンリ・ジロー(Champagne Henri-Giraud)の輸出相手国第1位は日本。

    シャンパーニュ地方を旅行する日本人観光客の人気訪問先のひとつです。

    重厚感のある味わいで、熱心なファンも多い生産者。

    アンリ・ジローでは、2つの食事付きプランを用意しています。

    • テーブル・エクスペリエンス(1人250€)
    • テーブル・エクスペリエンス・コレクション(1人495€)

    両プランとも、食事とともに提供されるシャンパーニュは6種類。

    2名から予約が可能で、食事は他のグループと混ざることはありません。

    予約サイト「ウィナリスト(Winalist)」から予約できます。

    アンリ・ジロー(Champagne Henri Giraud)

    住所:1 Boulevard Charles de Gaulle 51160 Ay

    \日本語で検索&期間内ならキャンセル無料!/

    アンリ・ジローのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    ヴーヴ・クリコ(ランス)

    「クリコ・イエロー」と呼ばれる鮮やかな色が特徴のヴーヴ・クリコ(Champagne Veuve Clicquot)。

    ヴーヴ・クリコのセラー見学と同じ敷地内に、3月下旬から年末までオープンする「Cliquot Café(クリコ・カフェ)」。

    クリコ・カフェが提案するのは、気軽な「ハンバーガー」とのペアリング

    もちろん、ただのハンバーガーではありません。

    フランスの各メディアの「パリで美味しいハンバーガー特集」では「常連」とも言える「Carbon Paris」が、ヴーヴ・クリコのためだけに作成した特別レシピによるハンバーガーで、シャンパーニュとの相性も考慮されたもの。

    シャンパーニュは、ヴーヴ・クリコのスタンダード品「カルト・ジョーヌ」から最高級品「ラ・グランダム」まで、すべてグラスで注文できます。

    カフェで提供されるメニューの食材は、フレッシュかつローカルな食材を多く使用。

    シャンパーニュ・アルデンヌ産の牛肉、ランス・マスタード、シャウルスやラングルチーズ等の他、ヴェルジー村にあるヴーヴ・クリコが所有する菜園から採れた野菜も使われています。

    クリコ・カフェは、セラー見学の予約がなくても利用可。

    Champagne Veuve Clicquot

    Clicquot Café(クリコ・カフェ)

    住所:1 Rue Albert Thomas 51100 Reims

    営業日(2024年):

    3月20日~ 4月28日水~日
    4月30日~ 7月 7日火~日
    7月 8日~ 9月 1日毎日営業
    9月 2日~10月27日火~日
    10月30日~12月29日水~日

    営業時間(2024年):

    9時30分~18時(6月7日~9月28日は22時まで)

    ヴーヴ・クリコのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    テタンジェ(ランス)【テイスティング】

    シャルドネを主体としたエレガントなスタイルで知られる名門メゾン、テタンジェ(Champagne Taittinger)。

    セラーの改修工事を終えて、2024年夏にセラー見学が再開しました。

    従来のセラー見学&シャンパーニュ試飲に加えて、料理とのペアリングを提案する「Instant Gourmet(アンスタン・グルメ)」のコースが新登場。

    Instant Gourmet のコースを選択すると、セラー見学の後、シャンパーニュ地方を代表する料理人Philippe Mille(フィリップ・ミル)氏が監修した料理と一緒に、テタンジェのシャンパーニュ2種(Prestige RoséとBrut Millésimé ※2025年1月現在)を味わうことができます。

    予約サイト「ウィナリスト(Winalist)」から予約できます。

    テタンジェ(Champagne Taittinger)

    住所:9 Rue Saint-Nicaise 51100 Reims

    \日本語で検索&期間内ならキャンセル無料!/

    テタンジェのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    テタンジェ(ランス)【レストラン】

    2025年6月14日、テタンジェ(Champagne Taittinger)がレストラン「Polychrome(ポリクローム)」をオープン。

    「Table d’assemblage(アッサンブラージュのテーブル)」をテーマに掲げたレストランでは、料理とテタンジェのシャンパーニュを組み合わせ、食卓でのアッサンブラージュ(調和)を提供します。

    毎年異なるシェフがメニューを考案、初代シェフはシャルル・クロンボー(Charles Coulombeau)氏が務めます。

    クロンボー氏は、2020年テタンジェ国際オートキュイジーヌ賞の受賞者で、「La Maison dans le Parc(ラ・メゾン・ダン・ル・パルク)」(ナンシー)と「Yozora(ヨゾラ)」(メス)のミシュラン星付きシェフ。

    ポリクロームにはバーも併設、グラスや飲み比べができるテイスティングセットなども用意されています。

    レストランはランチタイムのみの営業で、公式サイトから予約可能。

    Champagne Taittinger

    Polychrome(ポリクローム)

    https://book-a-visit.taittinger.fr/pages/restaurant

    住所:9 Place Saint-Nicaise 51100 Reims

    料金(※2025年6月時点):

    • 3品のコース65€ + ペアリング45€〜
    • 4品のコース80€ + ペアリング65€〜

    ポメリー(ランス)

    青いラベルでお馴染みの名門シャンパーニュ・ハウス「ポメリー(Champagne Pommery)」。

    ポメリーは、個人客のみならず、団体客も多く訪れる、ランスのセラー見学の人気スポットです。

    ポメリーでは、セラー見学後に食事とシャンパーニュ3種類を楽しめるプランを用意しています。

    メゾンのシンボルカラーであるブルーが散りばめられたインテリアやテラスで、昼食または夕食でペアリングを楽しめます。

    予約サイト「ウィナリスト(Winalist)」から予約できます。

    ポメリー(Champagne Pommery)

    住所:5 Place du Général Gouraud 51100 Reims

    \日本語で検索&期間内ならキャンセル無料!/

    ポメリーのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    マム(ランス)

    2000年代にF1レースの公式シャンパーニュだったことから、「シャンパン・ファイト」の印象が強いマム(Champagne Mumm)。

    「コルドン・ルージュ」と呼ばれる、ラベルに描かれた赤い帯が目印です。

    ランスにあるマム本社と同じ通りにある歴史的建造物「ラ・メゾン・コルドン・ルージュ」は、一般公開されたことはありませんでしたが、2023年5月12日、レストラン「ラ・ターブル・ド・シェフ」としてオープンしました。

    ラ・ターブル・ド・シェフでは3ヶ月ごとにシェフが交代、各シェフがマムのシャンパーニュに合うメニューを提案します。

    「シェフたちのテーブル」の名前が、まさに店のコンセプト。

    2024年3月からシェフを務めるのは、Tom Meyer(トム・メイエ)氏。

    トム・メイエ氏は、ミシュラン1ツ星店「Granite(グラニット)」シェフ。

    年齢的には若手シェフ(1993年生まれ)ですが、2022年にMOF(Meilleur Ouvrier de France、フランス国家最優秀職人章)を受章しています。

    マム公式サイトから予約可能。

    Champagne Mumm

    La Table des Chefs Mumm(ラ・ターブル・デ・シェフ・マム)

    https://www.mumm.com/en-ww/la-table-des-chefs-by-mumm/

    住所:31 Rue du Champ de Mars, 51100 Reims

    昼食・夕食:木〜土曜

    昼食のみ:月曜

    料金:昼食55€(シャンパーニュ付95€)〜

    マムのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    ルイナール(ランス)

    丸みを帯びたエレガントなボトルが特徴的なルイナール(Champagne Ruinart)。

    ブラン・ド・ブラン(白葡萄のみで造られたシャンパーニュ、多くの場合シャルドネ100%)と言われたら、思い浮かべる銘柄のひとつではないでしょうか。

    2025年にリニューアルオープンしたルイナールでは、ペアリングメニューが充実しています。

    LE DÉJEUNER DU WEEK-END
    (2時間30分、140€〜)
    週末のみ営業のランチ(2〜12月)。季節の食材を使った4品コース料理。クレイエール(石灰岩の地下カーヴ)訪問も可能
    LA PARENTHÈSE DE FIN DE SEMAINE
    (4時間、280€)
    週末(2〜12月)11:20〜15:20。クレイエール(石灰岩の地下カーヴ)訪問とルイナールのキュヴェに合わせた5品コースのランチ
    LES DÎNERS PAR ARNAUD DONCKELE
    (4時間、650€)
    月1回の金曜夜に開催。19時にクレイエールを訪問した後、ミシュラン3つ星シェフ アルノー・ドンケル氏による5品コースのディナー

    いずれのコースも要予約。

    ルイナール公式サイトから予約できます。

    Champagne Ruinart

    https://www.ruinart.com/fr-fr/dinersgastronomiquesarnauddonckele.html

    住所:4 rue des Crayères, Reims

    ルイナールのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    ピエール・パイヤール(ブジー)

    ピエール・パイヤール(Champagne Pierre Paillard)は、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ、ブジー村(Bouzy)にドメーヌを構える生産者。

    アントワーヌとカンタン兄弟が造るシャンパーニュは、小規模生産者のシャンパーニュ愛好家の間では人気の高い銘柄のひとつです。

    シャンパーニュ5種類の試飲を含むランチの提供を2024年8月30日に開始します。

    予約サイト「ウィナリスト(Winalist)」から予約できます。

    ピエール・パイヤール(Champagne Pierre Paillard)

    住所:2 Rue Du Xxe Siècle, 51150 Bouzy, France

    \日本語で検索&期間内ならキャンセル無料!/

    ピエール・パイヤールのセラー見学を予約する(Winalistサイトへ移動します)

    まとめ

    • シャンパーニュ生産者による「シャンパーニュ・ペアリング」プランは観光のトレンド
    • 実際のメゾンまたはドメーヌで、料理とシャンパーニュを味わうことができる
    • 今後レストランを併設するシャンパーニュ生産者は、増加傾向

    食事がある分、1カ所での滞在時間は長くなります。

    しかし、実際のメゾンで、ペアリングに配慮されたシャンパーニュと料理をじっくりと味わうことは、シャンパーニュの現地に赴いたからこそできることで、とても贅沢で特別な体験になるはずです。

    「一点豪華主義」で楽しむなら、パリからの日帰りも可能です。

    パリからシャンパーニュ地方への行き方は下の記事をご覧ください。

    シャンパーニュ生産者のセラー見学方法は、2つに分けて詳しく紹介しています。

    • 大手生産者【大手メゾン編】
    • 小規模生産者【ヴィニュロン編】
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