シャンパーニュ地方に行ってみたいけれど、
・どうやって行くの?
・日帰り?それとも泊まる?
・ワインに詳しくなくても大丈夫?
そんな疑問が頭に浮かんで、まだ具体的に考えられていない方も多いと思います。
このページでは、シャンパーニュ地方への旅行を考えたときに、いちばん最初に知ってほしいことをまとめました。
初めてシャンパーニュ地方を訪れる方が、「思っていたより、難しくなさそう」と感じてもらえるような情報を集めています。
ぜひ、旅行計画の参考にしてください。

シャンパーニュ地方、ざっくりこんな場所
シャンパーニュ地方は、フランス北東部に位置するワイン産地で、パリから電車で約45分〜1時間ほどの距離にあります。
「地方旅行」と聞くと少し身構えてしまうかもしれませんが、距離感としてはパリ近郊への小旅行に近く、日帰りや1泊でも十分に楽しめます。
世界的に有名な高級ワイン「シャンパーニュ」の産地である一方、歴史ある街並みや世界遺産、サッカー観戦など、ワインに詳しくなくても観光を楽しめる場所です。
筆者シャンパーニュ地方は高級ワインの産地なので「敷居が高い」と感じる方も中にはいるかもしれませんが、パリから近くて便利なので(ちょっと田舎の空気を吸いに行こう)くらいの気軽な気分で遊びに来てください。
シャンパーニュ旅行で、まず考えること
日帰り?それとも、泊まる?
シャンパーニュ地方への旅行を考え始めたら、まず最初に「日帰りにするか、宿泊するか」を決めましょう。
この判断によって、回れる場所や体験できる内容が大きく変わります。
多くの方は「日帰りでも行けるのかな?」と考えますが、実際に日帰り旅行は可能で、初めてシャンパーニュ地方を訪れる方には良い選択です。
一方、宿泊すると行動範囲が広がり、より深くシャンパーニュ地方を味わうことができます。
日帰りで楽しむ、シャンパーニュ地方
日帰り旅行の場合は、ひとつの街に絞って訪ねるのが基本です。
移動に追われず、街歩きや見学を落ち着いて楽しめます。
パリからの日帰り旅行におすすめの3つの街



パリから日帰りでシャンパーニュ地方を訪ねるなら、次の3つの街のどれかをおすすめします。
- ランス(Reims)…ノートルダム大聖堂を中心とした歴史都市。パリからTGVで45分。日帰り旅行の定番。
- エペルネ(Epernay)…有名メゾンが並ぶ「シャンパーニュ通り」が有名。贅沢なはしご酒を。
- トロワ(Troyes)…木組みの街並みが美しい中世都市。ワイン以外の観光を楽しみたい人向き。
宿泊して楽しむ、シャンパーニュ地方
1泊すると、シャンパーニュ地方の旅の自由度がぐっと高まります。
夕方以降の時間を楽しめたり、移動距離のあるワイナリーにも足を伸ばせたりと、体験の幅が広がります。
筆者ランスなど、シャンパーニュ地方の街で夕食を食べたい方は宿泊をおすすめします。パリ行の電車の終電が、夕食の時間帯にかかることが多いので、ゆっくりと食事できません。
泊まるなら、どの街?
どの街に泊まるかを選ぶのは、悩ましいかもしれません。
街ごとに簡単な特徴を書き出しましたので、参考にしてください。
筆者どこを選んでいいかわからない!という方は、ランス泊がおすすめです。シャンパーニュ地方でいちばん大きな街なので、交通の便利さはもちろん、ホテル・観光・レストラン・買い物など何かと選択肢が多いからです。
ランスに泊まる
交通の便がよく、観光・食事・移動のバランスが取りやすい街。
エペルネに泊まる
どこに行くにも「徒歩」で移動できるコンパクトな街。シャンパーニュ生産者直営の宿泊施設も多い。
トロワに泊まる
観光スポットや飲食店が集中する旧市街から徒歩圏のホテルを選ぶと便利。
周辺の村に泊まる
タクシーなど車移動が必要な場合がほとんど。ブドウ畑の景色を楽しめる。
シャンパーニュ旅行のタイミングを考える
シャンパーニュ地方は一年を通して訪れることができますが、季節によって雰囲気が大きく変わります。
旅行の目的に合わせて時期を選ぶのがおすすめです。
ベストシーズンはいつ?
ベストシーズンの解釈はひとそれぞれですが、次のポイントごとに解説します。
畑が美しい時期
どの季節もそれぞれの美しさがありますが、葉が茂っているのは5~10月くらい。8月末~9月初め頃がブドウ収穫。10月は紅葉が美しい。
観光しやすい時期
4~10月は大半の観光施設がフル営業。3月は観光施設は営業していますが、日本の感覚では冬の寒さに感じる日がまだ多い。11~12月は冬季営業で営業日を限定する観光施設もあるので注意。
冬の注意点
1~2月は完全休業するシャンパーニュ・メゾンがあるので注意が必要。12月25日クリスマス、12月31日大晦日、1月1日元日はほぼ全て休業。
筆者シャンパーニュはクリスマス・年越しには欠かせないため、現地はさぞや盛り上がるのでは?と想像する方もいるかもしれませんが、観光向けのイベントはゼロ。年末年始の休暇を使って旅行する方は、営業状況の事前確認をしっかりとしてください。
年間イベントと旅行計画
シャンパーニュ地方の代表的な観光イベントは次のとおりです。
- 5月末または6月初の週末 ジャンヌ・ダルク祭り(ランス)
- 7月14日 ソワレ・ブランシュ(エペルネ)
- 8月 シャンパーニュ街道祭り(トロワ近郊)
- 12月第2金~日曜 アビ・ド・リュミエール(エペルネ)
- 11月末~12月 クリスマス・マーケット(ランス)
筆者毎年12月エペルネで開催「アビ・ド・リュミエール」は欧米リピーターが多くホテルは争奪戦です。興味のある方は周到に計画してください。
シャンパーニュ地方への行き方
シャンパーニュ地方の主な街(ランス、エペルネ、トロワ)を訪れる場合は、電車移動が便利です。
小さな村を訪ねる場合は、レンタカーやタクシーを利用する必要があります。
パリから行く

パリからシャンパーニュ地方へ向かうための出発駅は、パリ東駅。
ランスまではTGV(高速鉄道)、エペルネ・トロワまではTER(在来線)で直通です。
| 目的地 | 電車の種類 | パリ東駅からの所要時間 |
| ランス駅 | TGV(高速鉄道) | 45分 |
| エペルネ駅 | TER(在来線) | 1時間25分 |
| トロワ駅 | TER(在来線) | 1時間30分 |
筆者シャンパーニュ地方には「シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅(Champagne-Ardenne TGV)」がありますが、ランス市街まで車移動が必要な距離なので気を付けてください。
空港から行く

シャルル・ド・ゴール空港やオルリー空港から、電車で向かうことも可能です。
到着日にそのままシャンパーニュ地方へ移動したい方に向いています。
| 経路 | 路線・所要時間 |
| CDG空港駅→シャンパーニュ・アルデンヌTGV駅 | TGV、30分 |
| オルリー空港駅→シャトレ駅→パリ東駅→各駅へ | 地下鉄(14・4番線)、パリ東駅まで40~45分、パリ東駅からシャンパーニュ地方の街45分~1時間30分 |
シャンパーニュ地方の電車旅とSNCF

フランスの鉄道はSNCF(フランス国鉄)が運行しています。
事前に仕組みを知っておくと、移動の不安が減ります。
割引サービスとTGV・電車予約
割引カードや早割を活用すれば、交通費を抑えることも可能です。
TGV・電車の予約はSNCF公式サイト・アプリ「SNCF Connect」で完結します。
筆者SNCFの公式サイト・アプリを使いこなすのは難しく感じるかもしれませんが、日本の各種予約サイトと使い方に違いはありません。語学ができなくてもわかるように別記事で説明していますから、ぜひ参考にしてください。
トラブル時の対処
遅延やストライキは珍しくありませんが、補償や払い戻し制度があります。
「起きたらどうするか」を知っておくことが安心につながります。
シャンパーニュ生産者を訪ねる
シャンパーニュ地方を訪れる最大の目的が、セラー見学という方も多いでしょう。
基本的に事前予約が必須です。
大手メゾンと小規模生産者
初めてシャンパーニュ生産者を訪問する場合は、アクセスしやすい大手メゾンから始めるのがおすすめ。
小さな生産者のドメーヌ(ワイナリー)の多くは村にあるので、宿泊した方が時間にゆとりを持って訪ねられます。
ワイナリー見学予約サイト「Winalist」を利用すると、希望日時に見学可能な生産者を簡単に検索・予約できます。
筆者シャンパーニュ生産者を初めて訪ねる方は、大手メゾンを見学することをおすすめします。訓練されたガイドさんがわかりやすく説明してくれますし、シャンパーニュの基本がわかります(語学ができなくても、視覚的に理解することも多いです)。
食事とシャンパーニュのペアリング体験
セラー見学だけでなく、食事とシャンパーニュの「ペアリング体験」を提案するシャンパーニュ生産者が増えています。
筆者シャンパーニュとのペアリングといっても、高級料理だけではありません。カジュアルな料理もありますから、予算や好みに合わせて選べます。
街歩き・文化を楽しむ
ワイン以外にも、シャンパーニュ地方には見どころがあります。
世界遺産を訪ねる

シャンパーニュ地方には、3つの世界遺産があります。
- ランスのノートルダム大聖堂、サンレミ旧大修道院及びトー宮殿(1991年登録)
- シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ(2015年登録)
- フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路(1998年登録)
筆者「世界遺産」を巡る旅が好きな方には、ランスがおすすめです。大聖堂をはじめ、ランスは世界遺産が集中しています。
文化施設を訪ねる

| 街 | 施設名 |
| ランス | ・フジタ礼拝堂 |
| エペルネ | ・シャンパーニュ博物館 ・プレソリア(※アイ村) |
| トロワ | ・トロワ近代美術館 ・職人の道具と労働思想の館 ・ステンドグラス博物館 ・オテル・デュー・ル・コント薬局博物館 |
スタッド・ランスのサッカー観戦

ランスの地元クラブ「スタッド・ランス」では数年来、日本人選手が活躍しています。
サッカー観戦を目的にランスを訪れる日本人観光客が増えています。
筆者「サッカー観戦が目的で、ついでにシャンパーニュを飲みに来ました」。日本人観光客からそう言われることが増えてきました。
シャンパーニュ地方で飲む・食べる

レストランやワインバーは、事前予約がおすすめです。
生産者直営の店舗も増えており、気軽にシャンパーニュを楽しめます。
シャンパーニュを買う・持ち帰る
現地で購入したシャンパーニュは、日本へ持ち帰ることができます。
スーツケースや免税手続きについて、事前に確認しておくと安心です。
現地で買う
シャンパーニュは、シャンパーニュ生産者またはワインショップで購入できます。
| 購入場所 | メリット |
| シャンパーニュ生産者 | ・日本未発売品が見つかることがある ・名入れサービスがある場合がある ・生産者直売価格で購入できる |
| ワインショップ | ・複数の生産者の取扱いがある ・BIO、小規模生産者など、店のセレクトがある |
日本へ送る・持ち帰る
現地で購入したシャンパーニュを送る場合は、販売店で発送手続きをするだけです。
一方、シャンパーニュを自力で持ち帰る場合は日本出発前に、専用スーツケースや梱包材を準備しておきましょう。
筆者梱包材などは日本出発前に準備することをおすすめします。現地調達は時間も費用もコストがかかるからです。
免税手続き
購入したワインを発送する場合は免税対応してくれる店が多いですが、持ち帰る場合は免税対応しない店もあります。
免税アプリを使えば、持ち帰るワインの税金の払戻しを受けることができます。
シャンパーニュ地方から、次の目的地へ
シャンパーニュ地方は、ブルゴーニュ地方やディズニーランド・パリへの移動も比較的スムーズです。
旅程に組み込むことで、フランス旅行の幅が広がります。
筆者シャンパーニュとブルゴーニュを巡るワイン好きの旅行者は大勢います。また、シャンパーニュ訪問の前後にディズニーランドに寄るのも定番。いずれも、効率の良く移動して時間の限り楽しんでください。
旅行を快適にするアプリ&サービス
電車予約、レストラン予約、免税手続きなど、旅行を助けてくれるアプリがあります。
必要に応じて利用を検討すると良いでしょう。
筆者利用したいアプリは、出発前に日本でダウンロードしておくことをおすすめします。
旅行前に知っておきたい、天気・服装・お金etc
シャンパーニュ地方の旅行前に知っておくと、困らないポイントがいくつかあります。
- 天気…シャンパーニュ地方の天気は、パリの天気予報とほぼ同じ。昼夜の寒暖差が大きいので注意。
- 服装…寒暖差・セラー内対策で夏でも寒がりの人は上着があると安心。セラー見学は平底・滑らない靴で。
- お金…現金は必要最低限で良い。Amex不可の店が多いので、VisaまたはMasterを必携。
筆者別記事で、より詳しく説明していますから参考にしてください。
旅行前の予習におすすめ
旅行前の予習としてはもちろん、旅行後のおさらい・思い出として使えるコンテンツを紹介します。
シャンパーニュの基礎知識
シャンパーニュ生産者のセラー見学のために、ワインの知識は必要ありません。
とはいえ少しの知識があると、もっと楽しめたり、もっと発見があるのも事実です。
筆者シャンパーニュの製造工程の説明をざっくりと一度読んでおくと、ガイドさんや生産者の言葉がよく理解できます。
シャンパーニュ地方が舞台の映画
この数年、シャンパーニュ地方が舞台になった映画作品の公開が続いています。
旅行前なら旅の気分が盛り上がるでしょうし、旅行後なら楽しかった思い出に浸れるでしょう。
よくある質問(FAQ)
初めてシャンパーニュ地方を訪れる方が抱きやすい疑問をまとめています。
- シャンパーニュ地方は「日帰り」で行けますか?
-
シャンパーニュ地方は日帰りでも十分に楽しめます。日帰りで訪れる場合は、ひとつの街に絞ると良いでしょう。
筆者3つの街のざっくりしたおすすめポイント:
・観光&シャンパーニュをバランス良く楽しむならランス
・シャンパーニュのはしご酒を楽しむならエペルネ
・中世の街並みや水辺の散歩が楽しむならトロワ - シャンパーニュ地方の旅行には、車は必要ですか?
-
パリ・空港から電車で移動可能で、車は必須ではありません。小さな村に行く場合は、基本的に車が必要です。
筆者シャンパーニュ地方では、配車アプリ(Uber, Boltなど)ですぐに車がつかまらないことが多いようです。タクシーなど車の手配は、できるだけ早めにしましょう。
- シャンパーニュ地方では英語は通じますか?
-
ホテル、大手メゾンのセラー見学、観光施設では英語は通じます。それ以外は、場所・人によります。
筆者英語圏の観光客も多いので過度な心配は不要です。どうしても伝えたい時は、翻訳アプリを積極的に使ってください。
- 日曜・祝日に、何が閉まりますか?
-
日曜・祝日、大半の小売店、割と多くの飲食店は閉まります。スーパーは、店によって営業状況は違います(日祝休業、午前中だけ営業、夕方まで営業など)。
筆者行きたいお店がある場合は、営業日・時間を調べておきましょう。飲食店は日・月曜休みが多めです。
まとめ|シャンパーニュ旅行は、日帰りでも気軽に楽しめる
- シャンパーニュ地方への旅行は、難しくない
- パリ・空港からのアクセスが良く、電車移動が便利
- 最初に「日帰りか、泊まるか」を決め、自分に合った楽しみ方を選ぶことが大切
- 日帰りするなら、ひとつの街に絞ると良い
- シャンパーニュ生産者のセラー見学、世界遺産、サッカー観戦など見どころが多い


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